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(1)毎日新聞が独自取材で選管に文書開示請求をしたうえで、記事を掲載していることは承知していますが、現時点では毎日新聞以外の新聞社、通信社、地元の放送局は報道に至っていないと認識しております。個別の案件に対するお答えは差し控えたいとは存じますが、今回の事案に限らず、報ずべき事実が確認できたときは記事を掲載したいと考えています。

 

(2) 経営陣が記事や論説の内容に介入することはなく、編集権は経営から独立しています。ご質問のご指摘は当たらないと考えています。

 つまり、毎日新聞が勝手に調べただけだからオーナーのこととはいえウチはやらないもんね、という態度が見える。

四国新聞からの回答に新聞業界関係者は...

 この回答を何人かの新聞業界の人に見てもらうと、「今回の件はオーナー家と編集局が対立してしまわないかと思って見てましたが、その心配はなさそうですね(苦笑)。現場でも自浄作用は働きそうもありませんね」という感想が印象的だった。

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 そう、私が不思議なのは現場の記者たちだ。地元紙オーナー一族から政治家が出た例は四国新聞以外にもある。しかし編集は独立し尊重されるのが当たり前。ところが四国新聞の紙面からはオーナーへの忖度しか感じない。

 記者たちはなぜジャーナリズムの世界に飛び込んだのか? 安定を求めて新聞社に入っただけなのか。それでは地元の読者に失礼だ。それとも、経営陣の締め付けがそれほど強いのだろうか。四国新聞はどこかに置いてきたメディアの自覚を社員総出でもう一度探してみたらどうか。

 なお、昨年は日付も間違えるという「報道」もしている。誰にでもミスはあるが間違えすぎだ。地元紙としてしっかりして欲しい。