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苗字を外したのは一人の人間として認められたかったから

――今年(2024年)4月にホリプロへ移籍したのも、俳優としての活動を強めていきたいからとおっしゃっていましたね。

 はい。両親も背中を押してくれました。この記事(12歳の時に登場した『週刊文春』グラビア)でも「パパとママは、香音が好きなことをして、香音が楽しんだら嬉しいって応援してくれます」と話していますけど、それは今も全然変わらずです。お仕事に関して否定されたことは一度もありません。ずっと全部、応援してくれています。

事務所提供

――すごく仲良しなご家族なんですね。テレビ番組では、給与明細を家族全員で見せ合って、月収がトップだった人がみんなにご馳走する……というエピソードも披露されていました。

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(千鳥の)大悟さんからたしなめられたので最近は控えています(笑)。でも本当になんでも共有できる家族で、いつも寝る寸前までおしゃべりしているんです。撮影で夜遅くに帰宅した時も「仕事から戻ってきました~! お母さん、ちょっと聞いて!」ってベッドに入っている母を1回起こして。今日あったことを全部話したら「じゃあ、おやすみ」って言って寝てもらっています(笑)。

 LINEもめちゃくちゃしますね。おすすめのドラマや映画があったら、すぐに「明日さ、みんな何時に家に帰ってくる?」って送って予定を確認して、「わかった、じゃあ9時に上映開始ね!」って。一家そろっての鑑賞会は小さい時からの恒例行事です。

香音Instagram(@kanon420_official)より

――お仕事上はご家族と「共演NG」なんですか?

 はっきりそうだということではなくて、ただ私としても「芸能界では両親に頼らず独り立ちしたい」という覚悟があったんです。芸名から「野々村」という苗字を外したのも、私自身がお願いしたことですし。

 父(野々村真)や母の娘であることはすごく誇りに思っていますが、芸能界においては親ではなく「大先輩」。私も一人の人間として、女優として、認められたいと思っています。「えっ、香音のお父さんって野々村真だったんだ」って驚いてもらえるのが一番理想だなって。そうなるまでは共演せず、お互いに頑張っていきたいです。

 でもまだまだ全然、もっともっとですね。父はご年配の方からもすごく愛されているので、「うわあ、負けてるわ。悔しい……!」って思います。

事務所提供

――『週刊文春』の読者は60代以降の層が厚いので、今回の「原色美女図鑑」を機に、さらに多くの方に知ってもらえるのではないでしょうか。

 嬉しいです! 歴史ある雑誌なので、きっと父も載ったことがあると思うんですけど……あんまり悪いスクープでは出ていないですよね?

――大丈夫です(笑)。

 ですよね! 家族間ですっごく厳しく言い合っているんですよ。「クリーンでいなさいよ。もしスキャンダル起こしたらタダじゃ済まさないからね」って。万が一、父がやらかしたら? その時は私からの『愛人転生』並みに壮絶な復讐が待っています(笑)。

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香音さんの主演ドラマ『愛人転生ーサレ妻は死んだ後に復讐するー』はMBSドラマ特区枠(毎週木曜 MBS:24:59~/tvk:23:30~)にて放送中です。

オフィシャルHP https://www.mbs.jp/aijintensei
X(旧Twitter)  https://x.com/dramatokku_mbs

香音(カノン)
2001年4月20日生まれ、東京都出身。non-no専属。女優・モデルとして活動する傍らNHK-Eテレ「ギョギョッとサカナ★スター」やNTV「嗚呼!! みんなの動物園」などのバラエティ番組へも出演中。