『アンナチュラル』『MIU404』という人気ドラマと同じ世界線を描いた映画『ラストマイル』が大ヒットしている。その主人公で巨大物流倉庫に勤務する女性・舟渡エレナを演じたのが満島ひかり(38)だ。
映画の中では「もう後がない立場」を演じたが、満島自身も本作の撮影が終わるまでスケジュールを完全に空け、自分を追い込んで撮影にのぞんだという。
満島は1985年11月30日に鹿児島で生まれたが、沖縄市で育った。安室奈美恵や山田優らを輩出した名門・沖縄アクターズスクールに入校し、11歳にして篠山紀信の写真集「少女たちのオキナワ」(新潮社)に収まっている。
11歳で三浦大知らとともに7人組男女ユニットFolder(のちにFolder5に改名)で芸能界デビューし、同じ年に映画『モスラ2 海底の大決戦』にも出演。
16歳で出した初の単独写真集「Founder5 HIKARI」では真っ赤なビキニやカラフルなセパレート水着をまとい健康的な肢体を披露している。
「愛のむきだし」での白いパンチラと演技とは思えぬ自慰シーン
Folder5の活動休止後、17歳からは「満島ひかり」名義で活動をスタート。平成ガメラシリーズ等で知られる金子修介監督に見出され、19歳のときに『ウルトラマンマックス』に美女アンドロイドのエリー役でレギュラー出演する。
筆者はこの番組の記者会見に出席していたが、満島のコメントに驚いた記憶がある。
「データ分析や通信を行うオペレーター役なので正確に物事を伝えることが命です。そこで、野球場の場内アナウンスなどで正確に物事を伝える話し方を勉強しています」
19歳とは思えない生真面目な印象で、頑固で自分の意志を貫くパーソナリティはすでに発揮されていた。
金子監督は満島のために初主演舞台「偽伝、樋口一葉」を用意するなど、当時はかなりの入れ込みようだった。また実相寺昭雄監督からも「このまま女優を続けたほうがいい」とアドバイスされたりと、この頃から監督受けのいい、根っからの女優気質だった。