具だくさんのみそ汁はただの添えものじゃない、ごはんの立派なおかずだ。そんなモットーに貫かれたみそ汁のレシピが、豊富に掲載された本が人気だ。
「みそ汁は切って、煮て、みそを溶くだけの、誰でも作れる簡単な料理です。それでいて、具だくさんにすれば野菜がたくさん摂れるし、肉や魚も入れられて、健康に良いんですよね」(担当編集者の小林弘美さん)
大根と油揚げのような定番から、トマトとオクラ、白菜キムチと鯖缶と長ねぎといった意外性のある組み合わせまで、レシピは幅広い。そのどれもが、スーパーなどで普通に買える食材しか使っていない点が、本書の大きな特色だ。
「みそ汁は日常的な料理なので、わざわざ特別なものを買わずに済むようにしようと決めました。もともと著者は、料理の苦手な人のために本を作りたい方。テーマと著者の持ち味が上手く合いました」(小林さん)
ヒットの裏側には、男性読者からの支持もある。
「レシピ本の読者は、通常は9対1ぐらいの割合で女性が多いんです。でも本書は男性が読者のおよそ25パーセントを占め、年齢層も30代から70代ぐらいまで満遍なくいます。一人暮らしが長い方や、お年を召されておひとりになられた方に手にとっていただけているのかなと思います。社内でリサーチをしてみたのですが、どうも男性の方が女性よりもみそ汁が好きみたいですね」(小林さん)
2017年9月発売。初版8700部。現在12刷7万5000部