今年、ファッション誌『ViVi』の専属モデルを卒業し、タレント・コメンテーターなど、活躍の場を広げている藤井サチさん(27)。
駆け出しの頃に摂食障害になった経験や、政治・社会問題を発信するようになったきっかけ、また、セレブな家庭環境についてなど、話を聞いた。(全2回の1回目/続きを読む)
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政治への興味『朝まで生テレビ!』コメンテーターにも
――ついさっきまで炎天下で撮影をしていたとは思えないほど涼しげで。
藤井サチさん(以降、藤井) たしかに、顔はあんまり汗かかないかも。ただの冷え性です(笑)。
――それでは改めてよろしくお願いします。先日の東京都知事選では精力的に情報発信をされていましたが、今回の結果をどのように見ていますか。
藤井 結果自体は、皆さんの予想通りのものだったのかなと思っていますが、いろんな候補者の街頭演説を聞きに行って楽しかったですね。
今回、安野(貴博)さんという方の選挙期間中にインターネットを使って有権者の声を聞き、それを政策に反映していく試みはすごいなと思いました。あと、多くの候補者が若者支援を打ち出していて、前回とはまた違う雰囲気の都知事選だったと感じています。
――これまでもさまざまな選挙をウォッチしていた?
藤井 見てました。お母さんがジャーナリストなんですけど、昔から「この問題についてどう思う?」としょっちゅう聞かれることもあり、もともと政治や社会問題に興味があったんです。
――最近では『朝まで生テレビ!』などにコメンテーターとして出演されています。
藤井 初めて出させてもらったときはゲスト同士の間隔がゆったりしていて一人ひとりちゃんと発言する時間があったんですけど、2回目は出演者が多くて席同士が近かったこともあり、みんな言いたい放題という感じで、「あ~主張できない!」となってました(笑)。
「子育てとお金の問題」周りから聞こえてくる不安の声
――そんな中、国会議員の松川るいさんに、「少子化対策として皆から新たに税を徴収するのは本末転倒では。少子化対策の財源をすべて国債で賄うことはできないか?」といった内容の質問をされていました。
藤井 絶対聞きたいと思っていた質問のうちのひとつを、はっきりとは答えてもらえませんでしたけど、自民党の方に直接聞けたのは嬉しかったですね。
そもそも子育てやお金の問題については、周りから不安の声をたくさん聞いていたんですよね。
――どんな声が周りから上がっていたのでしょうか。
藤井 結婚を考える友だちが周りに増えてきたとき、「でも、今のお給料のままじゃ結婚できないな」って言ってたりとか、逆に結婚した子も、「子どもは欲しいけど、子ども一人育てるのに3000万くらいかかるらしいから、ちょっと無理かな」みたいな声をたくさん聞くようになって。
そこで、日本の賃金ってどうなってるんだろうって調べたら、30年間横ばいだということを知って、じゃあ他の国はどうなんだろう? みたいな感じで、徐々に興味が広がっていきました。
問題が身近になってきて考えることが増えていった結果、自然と社会問題や政治について発信をはじめた、という感じです。