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ランウェイで声援を受けるYouTuberの影響力

――モデル業界の中で政治的なことを発信するのは勇気がいること?

藤井 かなり勇気が必要でしたね。それこそ最初は、「モデル」という肩書で社会的・政治的な発言をしてもいいのかなと悩んで。

 NPOとかNGOみたいな活動もしてなかったし、“教授”みたいな識者だったら言いやすいのに、と思ったこともあります。

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 それと同時に、YouTuberの方の活躍にも刺激を受けていて。

――藤井さんは5年前からYouTubeチャンネルを開設されています。

藤井 その少し前から、ファッションショーにYouTuberの方が出演するようになっていたんですけど、本業のモデルである私たちよりランウェイで受ける声援が大きいことにびっくりしてしまって。あまりの人気ぶりに、モデル仲間と「私たち、アウェイじゃない?」と話すほどだったんですけど、その傾向が年々加速して、YouTuberの方の出演もどんどん増えていって。

 

 正直、最初は悔しくてその事実を直視できなかったんです。でも、ファッションショーの現状を見続ける中で、時代が変わったんだと受け入れざるを得なくて。だったら自分もYouTubeを始めて、ファッション以外のことももっと世の中に発信していこうと思ったんです。

エゴサはしないので「正直どんなことを言われてるのかは…」

――政治的な発言をする際にハードルになったことは?

藤井 世間からの目とか、批判ですかね。「炎上すればするほど発信を見てくれる人も増える」と考える人もいると思うんですけど、私は性格的に結構ネガティブなタイプなので、今もすごく気をつけて発信してますね。

――これまでどんな批判がありましたか。

藤井 メンタル面を鑑みて、マネージャーさんと「エゴサはしない」と話し合って決めたので、正直どんなことを言われてるのかほとんど把握してないんです。でも、ときどき目に入ってくるのは、「分かってないな」とか「バカ」とか、そういうコメントですね。

――発言するのが嫌になることもある?

藤井 他の方に比べたら私なんて全然批判は少ない方だと思いますし、私自身分からないことがほとんどなので、一緒に考えたい・学びたいって気持ちで発信しています。

 

 私、占い師さんに「学びの星」にいるってすごい言われるんですけど、知的好奇心が旺盛というか、知ることに快感を覚えるタイプで(笑)。あと、両親から「いい質問だね」とよく言ってもらっていたので、昔からいろいろ知りたい気持ちが強かったように思います。