今年、ファッション誌『ViVi』の専属モデルを卒業し、タレント・コメンテーターなど、活躍の場を広げている藤井サチさん(27)。

 駆け出しの頃に摂食障害になった経験やセレブな家庭環境についてなど、話を聞いた。(全2回の2回目/最初から読む

藤井サチさん

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間取り「16LLDDKK」の豪邸が実家

――家の間取りが「16LLDDKK」という情報を見たのですが、これは本当ですか。

藤井サチさん(以降、藤井) 本当です。実家の間取りですね。

――豪邸ですよね。

藤井 応接間、リビング、ダイニング、図書室……あと何だっけ、あ、子どもたちのそれぞれの部屋に和室、書斎とか、そんな感じですね。自分としてはすごいって実感はないんですけど。

 

――部屋数が多いことで苦労された点は。

藤井 掃除も大変ですけど、電気代がすごかったです。それって家賃じゃん、という電気代になっていました。

――友だちの家に行ったときなどに、違いを感じることはなかった?

藤井 小中高は私の家に友だちが来ることの方が多かったこともありますし、お友だちの家に行っても、子どものときってフラットというか、「自分ちより狭いな/広いな」とかって思うこともなかったんですよね。

セレブだけど欲しいものは親を説得する「プレゼン」が必須

――いわゆるセレブなご家庭かと思うのですが、ではあまり自覚はなく?

藤井 それがまったくなかったんですよね。自分が恵まれた環境にあったと気づいたのは、それこそ20歳くらいで。事務所に入るとき、「どんな強みがあるの?」と聞かれていろいろ話したら、「いいとこの家の子なんだ」と言われて、「そうだったのかな?」と。

 むしろ、プレゼンで勝ち取らないとお金ももらえなかったですし。

――プレゼンとは?

藤井 買ってほしいものがあると、それがなんで自分に必要なのか、親を説得するプレゼンが必要だったんです。

 たとえば、任天堂Wiiがめちゃくちゃ流行っていた小学生のとき、「みんなが持ってるから欲しい」と言ったら買ってもらえなくて。それで、欲しい理由として、「好きな男の子がいて、その子と話す話題が欲しいからWiiが欲しい」と説明したら買ってくれたことがありました。

 つまり、“自分軸”の明確な理由がなければ、どんなお願いも却下されてしまうんです。

 

――その他にプレゼンで勝ち取ったものは?

藤井 もう本当に全部ですよ。それこそ定期券を買うのもプレゼンです。

 当時、家から電車で1時間半ぐらいかかる遠方の学校に通ってたんですけど、いろんな行き方があったので、「この線を使ってここで乗り換えれば◯◯線を使うより安くなるから、これで行きます」と、定期代の値段の根拠をプレゼンして、お金をもらっていました。