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海外旅行はできたけれど「基本的には厳しく育てられてきた」

――プレゼン方式はご両親の教育方針だったのでしょうか。

藤井 主にお父さんですね。制服も、「なんでこの色のこれがいいの?」とか、「それならお姉ちゃんのおさがりをもらえるんじゃないか?」と言われて、そこを全部反論してやっと新しい制服を買ってもらうような感じでした。

 

――裕福な家庭ゆえに、あえてお金に関して厳しかった?

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藤井 代々続く名家とか資産家というわけじゃなく、おじいちゃんおばあちゃんも田舎の人で、お父さんが一代で頑張って築いたキャリアだったので、父自身、“セレブ”とか“お金持ち”とか、そういう感覚はないんだと思うんです。

 たしかに海外旅行はよく連れて行ってもらっていろんな経験はさせてもらいましたが、基本的には厳しく育てられてきたと思います。

――子ども側からするとなかなか大変ですよね。

藤井 「なんで毎回プレゼンしなきゃいけないの?」と、ずっと思ってました。それと、放任主義でもあって、何事に関しても「自分で責任がとれるなら自由にやりな」というスタンスだったので、それもプレッシャーでしたね。

――「放任主義」とは、具体的にはどんなものでしたか。

藤井 学校でスキー教室に行くときも全部自分で用意しなくちゃいけなくて、ものすごく大変だったのを覚えてます。自分で荷造りして、スキー道具は持ってないからレンタルの申請をしました。すごく大変でしたけど、おかげで今もパッキングは速いですね(笑)。

 

モデルを始めた15歳から「お小遣いなし、確定申告も自分で」

――サイゼリヤみたいなチェーン店に行くこととかありましたか。

藤井 ありました。中学生のとき、初めてデートで行ったのがサイゼでした。学生のときはめっちゃ行ってましたよ。

――お小遣いはあった?

藤井 15歳でモデルの仕事を始めてからはもらってないです。親から通帳をポンって渡されて、自分でやりくりしなさい、と。

 当時はやりくりも下手くそだったので、「今月めっちゃ使っちゃったけど、来月のお給料でなんとかしなきゃ……」みたいな感じで、全然うまくできませんでした(笑)。

――では15歳から確定申告もご自分で?

藤井 やってました。今はほとんど税理士さんにお願いしちゃってますけど、それでも、Excelに領収書の金額とか打ち込んで管理してますね。