先日、全人類の上位2%の高いIQを持つ者だけが入会を許される天才集団「MENSA」の入会試験に合格した、グラビアアイドルの日下部ほたるさん。今年6月に発売したファースト写真集『いいなり。』(講談社)で大胆なヌードを披露したことでも話題になった。

 前編では壮絶な半生について語ったが、後編では会社員時代に受けたドラッグ被害、「ここトイレだと思って」と要求する撮影会での変な客、40を超える資格を持つ“資格マニア”ぶりについても赤裸々に明かしてくれた。(全2回の2回目/1回目から続く)

グラビアアイドルの日下部ほたるさん ©細田忠/文藝春秋

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会社員時代に“ヤバい部長”から薬を盛られて…

――日下部さんは投資用マンションの会社で仕事をしていたことがあるそうですね。ブラック企業というイメージもあるのですが。

日下部ほたるさん(以下、日下部) 1日に何百件って電話するんですが、歩合制で物件によっては新人でも一軒決めれば1000万円になることもある。働いている人も見た目は普通の人で、それだけ稼げる仕事なので毎日のように面接があるんです。ただ、当時の部長がやばすぎて、すぐにやめました。

 部長は怪しい人で「俺は芸能界の誰々とも繋がっているんだ」とよく自慢してました。それまでもセクハラはあったんですけど、ある時「会食の場所を下見したいから、一緒にきてほしい」と言われて、行ったら2人だけで。そこで、ちょっとだけならと思ってお酒を飲んだら、薬を盛られていたみたいで、急に意識が飛んだんですよ。

 起きたらトイレにいて、お店の人が介抱してくれていました。意識が朦朧としている中で、下をみたら失禁していて……。

 

「昨日のことは誰にも言わないように」と言われて退職を決意

――それ、犯罪に巻き込まれてますよ。

日下部 とりあえず少し落ち着いてきて、もう帰るとなったら、その上司が「危ないからホテルに一緒に泊まった方がいい」と言ってきて。なんとかそれを断って、タクシーで帰りました。

 翌朝になって、だんだんと怖くなってきて。会社の社長に泣きながら、部長のことは言わずに意識朦朧となったことを伝えて、その日は会社を休みました。でも、その後に部長から「昨日のことは誰にも言わないように」とメールがきて。怖くなってその会社はすぐにやめました。