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「13年の時点で情報を得ていた」鈴木エイト氏が語ったこと

『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』(小学館)などの著書があるジャーナリストの鈴木エイト氏は、「私は13年の時点で、『党内の有力議員を通じて教団が安倍政権に接近した』との情報を得ていましたが、その有力議員が誰なのかわからなかった。この写真により、萩生田氏が教団と安倍・岸家とのつなぎ役だった可能性が浮かび上がってきました」と語る。

 再調査の必要性を訴え、総裁選でも徹底調査を公約にすべき問題であるとX(旧ツイッター)でも発信している。

自民党総裁選に立候補した9名の自民党議員 ©時事通信社

 再調査については興味深い場面があった。17日の「news23」(TBS系)で、小川彩佳キャスターが9人の候補者に対し、自身が総裁になった場合、教団との関係に関する再調査を行うかどうか問いかけたが、挙手する候補は皆無だった。あれだけ「必ず各候補者を平等・公平に扱うようお願いする」と文書で圧をかけていたのに、いざ平等・公平に質問したら放送事故のような静けさだったのである。

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 さてここまで書いてきたが「裏金」と「旧統一教会」の2点セットから見えてくるものは何だろう? それは「有権者は選挙に行ったほうがいい」という当たり前の結論だ。

 裏金問題の重要点はその裏金を何に使ったのかだ。もし選挙で特定の人々のために使っていたら民主主義から対極の行為になってしまう。一方で投票率が低ければ低いほど旧統一教会のような組織票すらも反映されやすくなる。選挙に行っても変わらないなどと言っているとシメシメと思う人や組織がいるのだ。

 だから私たちは選挙に行ったほうがよいのだ。いろんな意見や考えを反映させたほうがいい。これが「裏金」と「旧統一教会」問題の共通の教訓である。それにしても秋になるにつれて萩生田祭りのにぎわいが一段と凄くなってきました。