8月14日、岸田文雄総理が不出馬を表明し、多くの政治家が名乗りを挙げている自民党総裁選。一体、候補者と目される政治家たちの人気はどれほどなのか。

「週刊文春」では誌面で「自民総裁選 11人の精密検査」と題し、岸田文雄首相の総裁選不出馬表明直後に立候補意向の報道があった11名(斎藤健、加藤勝信、上川陽子、林芳正、野田聖子、小林鷹之、茂木敏充、石破茂、高市早苗、小泉進次郎、河野太郎)を徹底調査。同時に「総裁選になってほしい人/なってほしくない人」というテーマでネット上でのアンケートを実施し、メールやSNSで告知を行い9月2日までに計2452票が集まった。後編では「なってほしくない人」アンケートの結果を発表する。<前編「なってほしい人」アンケートの結果も公開中です>

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11位 斎藤健 19票

 最下位は斎藤健氏。その内容を見ていくと、確固たる理由があるわけではなく、「この中で唯一、顔が浮かばなかった方」(埼玉県・56歳男性)「名前を聞いただけでは知らないので」(秋田県・64歳女性)など単純な知名度の低さを理由とするものがほとんどだった。

11位 齋藤健 ©文藝春秋

10位 加藤勝信 29票

 元官房長官は10位に。「なってほしい人」のアンケート結果でも最下位とパッとしない。コロナ禍での厚生労働大臣としての働きがネックとなったようで……

「コロナでの厚生労働大臣の頃の物言いが傲慢で官僚的だったから。実務家としては優秀かもしれないが、国のトップに立てる器に見えないから」(東京都・51歳男性)

10位 加藤勝信 ©文藝春秋

「コロナ禍における厚生労働相としての対応が酷かったから」(神奈川県・41歳男性)

 などコロナショックによって不支持が広がったことが響いた。

9位 上川陽子 33票

 現在、外務大臣を務める女性総裁候補は「沖縄の米兵事件の対応にがっかりしました」(東京都・63歳男性)と外交姿勢に関して批判票が集まった。一方で71歳と高齢であることを懸念する声が多く寄せられ、「年をとりすぎている。人を惹きつける魅力がない」(埼玉県・56歳女性)という女性からの辛辣な意見も。

9位 上川陽子 ©時事通信社

 ただ、「なってほしい」という支持票が「194」もあることを考えると、支持票が不支持票を161も上回っており、不支持と支持を合わせた得票全体における不支持の割合は14.5%。これは11名のうち最少で、「最も嫌われていない候補者」となっている。