2位 小泉進次郎 675票

 小泉純一郎元首相を父に持つプリンス・小泉進次郎氏が2位に。旧帝国大学や官公庁出身のキャリアが多い候補者の中にあって、小泉氏は私立の関東学院大学、コロンビア大学大学院というルートを歩んできた。日本の民間企業での勤務経験はなく、純一郎氏の事務所での秘書経験を経たのち衆議院議員に。そういった経歴から「地頭が悪い」「能力が足りない」という辛辣な意見が多数寄せられ、トップとしての実務能力に懐疑的な声があふれた。

2位 小泉進次郎 ©時事通信社

「『からっぽの人物によって社会が完全崩壊』というイメージがおぼろげながら浮かんできたんです。滝クリも怖いイメージしか無いです」(広島県・54歳男性)

「ルックスの良さと若さで受けはいいかもしれないが、この人に首相の激務がこなせる知的能力があると思わない」(京都府・62歳女性)

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「人気はあれど中身がない。刷新『感』というイメージだけでは国の舵取りなど到底任せられません」(神奈川県・72歳男性)

 こういった意見は人生の先輩と言える高齢層からだけではない。

「小池百合子都知事みたいに、口だけの印象が強いから。パフォーマンスだけに力を入れて、肝心の実務や公約を実現している様子が確認できないから」(北海道・30歳男性)

「2回同じこと言ったり、おかしなこと言ってる」(千葉県・22歳女性)

経験のなさも指摘「大物に押されているだけ」

 経験のなさも多く指摘され、支持しているとされる菅義偉氏や森喜朗氏など元首相の長老による「傀儡」を危惧する声も寄せられた。

「森、菅元首相がバックにいて人気取りで終わる。自民党の体質が何も変わらず問題点(旧統一教会、キックバック等など)が解決される事なくうやむやになって何事も無かったようになる」(埼玉県・76歳男性)

「本人の実力ではなく、結局のところ大物に推されているだけなため。政策決定能力を感じないため」(東京都・45歳男性)

フリーアナウンサーの滝川クリステル(46)とは2019年に結婚 ©時事通信社

 厳しい意見も多いが、よくよく見ていくと期待の裏返しのように取れるコメントも散見される。

「人気だけで総理になろうとしているのは国民を愚弄している。本人が自分の実力を十分に自覚して、時を待つべし。長老の傀儡にならぬように周りの状況を充分に判断すべし」(兵庫県・77歳男性)

「頭脳明晰とは言い難い。うわべだけで、政治家としての資質が足りない。時期尚早の感」(奈良県・79歳男性)

「10年早い。経験値が足りない。将来的には期待している」(埼玉県・68歳男性)

環境大臣時代の「レジ袋有料化」は…

 環境大臣時代の功績「レジ袋有料化」をめぐっては今なお怨嗟が渦巻いている。

「環境大臣時代にレジ袋の有料化をやったけど、効果が無かった。消費者が大変な思いをしているのに、未だに知らん顔している」(栃木県・60歳男性)

©文藝春秋

「聞こえがいいことを言うだけで、中身がないし、頼りない。レジ袋の件も、大迷惑。再利用しやすいレジ袋がもらえなくなって、ちょっと使い勝手の悪いレジ袋を、まとめてネットで買うはめになっている」(千葉県・59歳女性)

 9月6日の出馬会見では「知的レベル」の低さを問う記者の質問に対する謙虚な切り返しで株を上げた小泉進次郎氏。ただ、官僚組織を束ねる実務経験の面で経験不足の感は否めず、政権運営で「袋小路」へと入るリスクは残されたままだ。