「関西弁あいうえお」などのセクシーネタでブレイクし、バラエティー番組でも活躍する清水あいりさん(31)。7月には結婚を発表したことでも話題となった。そんな彼女が、胸に対するコンプレックスから、かつて所属した“全員アウト”の芸能事務所、電気が止まるのは日常でお金がなさすぎて号泣するほどの極貧時代までを語ってくれた。(全3回の2回目/3回目に続く)

グラビアアイドルの清水あいりさん ©松本輝一/文藝春秋

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「本気で切り落としたいと思っていた」胸に対するコンプレックス

――清水さんがグラビアを始めたのは、そこの芸能事務所に入ってからですね。グラビアの仕事自体に抵抗はなかったんですか。

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清水あいりさん(以下、清水) 嫌ではなかったですね。ただ自分の胸に自信がなかったです。中学校の頃、街を普通に歩いていても「でかっ」「どうせ入れているんやろ」みたいに言われていて。大きいのは悪なんだ、いけないものなんだって思って育ってきてたので。

 中学時代にクラスが違う男の子とお付き合いしていたんですけど、ある日「俺のクラスであいりの胸が揺れすぎていると話題になってる、極力揺らさんといてくれ」と言われたり(笑)。昼休みの氷鬼も本気でできなかったです。

 なるべく胸を隠して生きていこうとしていました。上京してからもバイト先で初めて会う男性に真っ先に胸のことを言われたりして、その頃は本気で胸を切り落としたいと思っていました。これがなければどんなに生きやすくなるだろうと。

 でもある日、芸能関係の人に「すごくかっこいいスタイルだね」って言われて。胸はコンプレックスだったんですけど「これはエロいだけじゃなく、かっこいいでもあるんだ」とちょっとだけポジティブになってきて。じゃあ、コンプレックスを完全に克服するために、世間にあえて晒すことで自分をさらに追い込んでみようと思い、グラビアを始めました。今思うと変わったやり方ですが(笑)。

 

「社長が詐欺で捕まった」デビュー当時は“ヤバい事務所”に所属

――清水さんがグラビアを始めた芸能事務所は私も知ってますが、かなりめちゃくちゃでした。社長は背も高くていつも黒ずくめの香港の殺し屋みたいな人で(笑)。

清水 本当にそんな雰囲気で(笑)。撮影現場でも電話がかかってきたら急に怒鳴りながらはけていって「怖いな」とは思ったんですけど、私自身は事務所では大切にされていたので信じ切ってました。