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 お仕事もすごく順調だったんですけど、ある時に野生の勘って言うのか「ここは辞めた方がいいな」と感じて。それで相談したくて社長に連絡したんですけど、連絡がつかなくて。事務所の先輩グラドルに「3日くらい社長と連絡つかないですけど、どうしたらいいんですかね」って聞いたら、「実は詐欺で捕まったみたいで、いつ帰ってくるのか分からない」って言われて(苦笑)。

――恐ろしい。

清水 私が辞めた後に、私のマネージャーを担当していた方も日本刀と火縄銃70丁を盗んで逮捕されたり。全員アウトでしたね(笑)。本当にとんでもない事務所にいたじゃんって、あとになって人間不信になりました。

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電気が止まり、キャンドルの火で生活していた極貧時代

――その後に今の事務所「TRUSTAR」に入るんですか。

清水 事務所は崩壊していたのですが、契約期間が切れるまでは辞められず、その間は脱毛サロンで契約社員として働いてました。その頃、今の事務所の関西弁イケイケ女性マネージャーさんと面接した際に「私についてこれる?」と言われて。この人面白そうやからここで頑張ってみようかなと思い、20歳で今の事務所に所属しました。

 事務所に入って少しずつお仕事が増えたので、ありがたかったんですけど、グラビアのお仕事って単価は決して高くなくて、それだけでは生活できない。ただオーディションがいきなり入ったり、現場が押したりして急に行けなくなることもあるので、時間に融通が利くアルバイトを探して、その頃は深夜の0時から朝方4時ぐらいまでダーツバーで働いてました。

 でも、さらにお仕事が増えていくと次の日のお仕事のためにも寝ないといけないし、深夜のダーツバーで働けなくなってくるので、どんどん生活が厳しくなって。光熱費が払えないからしょっちゅう電気が止まって、いつしか暗くてもびくともしなくなりました(笑)。

 電気が止まった時はファンからもらった大きいキャンドルに火をつけて明かりにしてました。キャンドルを置いてお風呂に入っていたら、蠟がユニットバスの壁にびゃっとひっついて。あれって全然取れないんですよね(苦笑)。

 

当時のマネージャーには「光熱費よりも先に携帯代を払いなさい」と…

 お金がないから携帯電話もよく止まるので、当時のマネージャーさんには「仕事の連絡ができないからあなたが一番最初に払わないといけないのは携帯です」って言われました。光熱費よりも先に携帯、その後に家賃みたいに言われて「えっ、家賃が先じゃなくてもいいのかな」って(笑)。