――無茶苦茶ですね。
清水 電気が止まってテレビもつかないじゃないですか。真っ暗な状態で部屋にいるとたまに頭がおかしくなりそうな時もあって「これは気持ち持っていかれるぞ」とその時はメンタルキープしなきゃと必死でした。
――グラビアアイドルの収入源の1つに撮影会がありますが、その時はやってなかったんですか。
清水 やってました。でも衣装を買うお金がなくて、いつもボロボロになった同じ衣装を着ていて、参加したファンの方に「毎回同じじゃん、あいりちゃん」「またこれ? 他ないの?」って言われて、いつも謝ってました。
そうしたらファンの方が「これ着てみてよ」と水着や衣装をプレゼントしてくれるようになって。その頃もらった水着や衣装はいまだに着てますし、全部大切にとってあります。すごく助けられました。
「私、傘すら買えないんだ」お金がなさすぎてコンビニで号泣
――グラドルって世間的には派手で遊んでいるイメージを持たれがちだと思うんですが、清水さんは本当に苦労されている。
清水 仕事からの帰り道、最寄り駅に着くとどしゃ降りになっていてコンビニに避難したことがあったんです。このままじゃ帰れないから傘を買おうと思って、ATMでお金をおろそうとしたら、残高数百円しかなくて「あれ……私、傘すら買えないんだ」って絶望して、コンビニの中で思わず号泣したこともありました。
「これも自分が選んだ道だから仕方ない」と思って、どしゃ降りの中、家まで20分以上歩いて帰りました。でも家に帰ると電気が止まっているので真っ暗(笑)。
もし実家が東京だったりしたら辞めるという選択もあったかもしれないけど、実家が大阪で友達だったりとか、空手の夢とかを捨てて出てきたし「東京に何しにきた? まだまだ頑張ってないやん」って自分に言い聞かせてました。