〈あらすじ〉
近未来のアメリカ。19の州が連邦政府を離脱、テキサスとカリフォルニアの同盟による西部勢力が政府軍と激戦を繰り広げている。就任3期目の大統領が率いる政府軍は敗色濃厚で、ワシントンD.C.は陥落寸前だ。
戦場カメラマンのリー(キルステン・ダンスト)と記者のジョエル(ワグネル・モウラ)は、1年以上取材を受けていない大統領への単独取材を計画する。前線を目指すベテラン記者のサミー(スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン)と若手カメラマンのジェシー(ケイリー・スピーニー)も合流し、4人は車を走らせる。そして各地で内戦の恐怖に直面し……。
〈解説〉
脚本・監督は『MEN 同じ顔の男たち』のアレックス・ガーランド。分断の果てのアメリカ崩壊の可能性を描く戦争映画。109分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆戦場と化した近未来のアメリカという設定。そこに至るまでの過程。長期政権の大統領の人柄など、もっと見たかった。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆一皮剥けば悪夢的な光景を生みかねないアメリカの潜在的病理を、内視鏡を駆使して探る。登場人物の描き分けは図式的。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆大統領を囲んで微笑む兵士たちの写真は戦場にいる無慈悲さを露わに。それを捉えるカメラマンの欲望に正義は吹き飛ぶ。
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森直人(映画評論家)
★★★★☆政治風刺の枠組みはシンプル。体感性重視の設計ゆえ、劇場での鑑賞限定で高得点を。スーサイドの楽曲使用には震えた。
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洞口依子(女優)
★★★★☆映像の軽薄さに肝を据えるダンストとプレモンスの対峙が最高。南北の火種が消えてなおの現代の米国、戦争の虚しさ。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(米・英)
10月4日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
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