1995年に37歳で糖尿病を発症し、2007年に48歳で人工透析を開始したお笑い芸人のグレート義太夫(65)。

 8月23日には心筋梗塞を起こして10時間におよぶ緊急手術を受けた彼に、糖尿病を発症してからの生活の変化、糖尿病によって引き起こされた合併症、心筋梗塞の詳細などについて、話を聞いた。(全2回の2回目/最初から読む)

グレート義太夫さん

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笑ってもらえるのが、一番うれしかった

ーー師匠のビートたけしさんから、透析開始を機に芸名を「夏目透析」に変えることを提案されたと。すんなり受け入れることはできましたか?

グレート義太夫(以下、義太夫) 「すいません。夏目透析ってどうだ? と言われたらイヤです」とお断りしました(笑)。でも、折角なので落語をやるときだけ、夏目透析をちょっといじった夏目亭透析の名前で高座に上がってます。

ーーでも、うれしい反応ですよね。

義太夫 そうやって笑ってもらえるのが、僕としては一番うれしかった。「そうか、大変だな」よりは「バカだな~、お前」みたいなノリで笑いにしてもらえるのは、ほんとにありがたかったですね。

 殿には、絶対に怒られると思ってたんです。「芸事やってるのに、体調の管理が全然できてないなんて、どういうつもりだ」みたいなね。というのも、石倉三郎師匠に怒られたことがあったので。

 

医者から通風確定と言われ…

ーー糖尿で?

義太夫 いや、痛風で。『痛快なりゆき番組 風雲!たけし城』(TBS・1986~1989年)のロケをやってて、急に足の指の付け根が痛くなって、早退したんです。医者に診てもらったら、尿酸値が10mg/dLぐらいまでいっちゃってて。基準が7mg/dLまでだから、もう痛風確定で。

 石倉の師匠は、『たけし城』で家老役をやられたんですよ。それで、次の週の収録で石倉の師匠から「お前、足どうだった?」と訊かれて、「痛風でした」って言った瞬間にメチャクチャ怒られて。やっぱり、ロケを早退とか支障を出してたんでね。