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「足が取れてもいいから食いてえ」

ーーたけし軍団の方たちは、どんな反応を。

義太夫 痛風のときは、「しょうがねえな、お前」なんて笑ってました。痛風の診断が出たその日に、みんなで角煮ラーメンを食べに行きましたし。

 でも、糖尿になったら一転して。20年くらい前かな。東スポ映画大賞の立食パーティーで、ステーキとかスペアリブとかが並んでいて、「足が取れてもいいから食いてえ」って、誘惑でグラグラしちゃって。あんかけ焼きそばとローストビーフを皿に取ったら、後ろに親方(ガタルカナル・タカ)がおっかない顔をして立ってるんですよ。「お前、それ食うのか」って聞かれて、モゴモゴしてたらグーパンチですよ。

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先輩芸人から「葉っぱ、食ってろ」と…

ーーさすがに、糖尿になると厳しくなったわけですね。

義太夫 その日は、烏龍茶だけ飲んでました。特にタカさん、(つまみ)枝豆さんは、厳しいですね。番組の打ち上げとかで、肉を食おうとしてると「お前、ダメだよ、それ食べちゃ」って止められて、「お前はそこで、葉っぱ食ってろ」ってサラダを盛った皿を渡されて。「葉っぱ、食ってろ」って、バッタじゃないんだから(笑)。

ーーそれでも心配してくれているのは、ありがたいですよね。

義太夫 でも、よくよく聞いたら「葬式とか、めんどくさい」っていうんですよ。「死ぬのはいいけど、夏とかやめてね。暑いのに喪服とかムリ」って言われて、「わかりました……」って(笑)。

必ずお店の方が「大盛りにしておきました」

ーー糖尿病以前の食べる量は、相当なものでしたか。

義太夫 でしたね。体重も120キロぐらいあったし。行きつけの店に行くと、必ずお店の方が「大盛りにしておきました」ってサービスしてくれるので、どんどん食べる量が増えていった気がしますね。

 また、食べるのもお肉系が多くて。みんなで行くとなると、焼肉屋とかになるし、揚げ物も好きだし、カレーも好きだし。カレーは、ウガンダ(・トラ)さんの後を継いで飲んでいこうかなと思ってたぐらいで(笑)。

 

糖尿病に適している世界は、芸能界以外にない

ーーまた、仕事も芸能だと不規則になってしまいそうですしね。

義太夫 こんなに糖尿病に適している世界は、芸能界以外にないでしょう。だって、夜中の2時、3時まで仕事して、そこから焼き肉とか食いに行くんですよ。それはダメでしょう。

 これはマズいと思って、午前中に打ち合わせをしてみたりしたけど、いい案が全然出ないんですよね。打ち合わせする場所も、サラダバーのあるところとかはダメで「やっぱり肉食ったりとかしないと、いい案は出ねえな」みたいな。