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優勝の翌日から考えていたこと

町田 うーん、ないかな。喜んだのはコートにいた時だけで、翌日になったらみんなも来シーズンを見据えていましたね。優勝するだけでも大変。でも勝ち続けることの方がもっと大変ということをみんなよく知っているので。

 それに優勝したと言っても、プレーに満足していたわけじゃなかった。チームとしての課題もたくさん残っているので、次も優勝するためにその課題をどうクリアしていくか、みんなすぐに考え始めたんじゃないかなと。だから、優勝して浮かれる……という空気はなかったですね。

Wリーグで富士通が16年ぶりの優勝を果たし、思わず涙も ©スポニチ/アフロ(撮影:西海健太郎)

「今、何した?」と驚くようなプレー

――チームとしての課題、というと?

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町田 細かいことを言ったらいくらでも……(笑)。私たちの武器はディフェンスですが、上手く機能しなかったり、波がある試合もあったのでそこは詰めていきたいです。

――町田さんの試合中のプレーにはいつも驚かされます。「えっ、そこ」とびっくりするようなところにパスを出すし、「今、何した?」と驚くようなプレーが多い。コート全体が俯瞰して見えているんでしょうか?

町田 天井から俯瞰する感じではないですが、味方や相手がどう動いていくかはだいたいイメージできます。だから裏をかくプレーを考えるんです。たとえば相手がパスを読む動きをしていると判断すれば、またその裏をかく。試合展開によってはトリッキーなパスを出すこともあるけど、チームメイトはほぼ対応してくれていますね。