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中身が分からなくなるほどに、正直を3枚使って挟み揚げ。このすさまじい必死さ自体が著者の主張です。衣ばかりの分厚い天ぷらが一丁揚がりました。萩生田、この追及がそんなにキツいのか。疑惑がまだまだあるのかな。
ところで、この一連の回答のなかで、萩生田は今後の教団との関係について「適切に対応していく」というこれまた中身のない言葉を使って煙に巻いたのですが、これについて例えばテレ朝のニュースは「『関係を断つ』とは明言せず、『適切に対応していく』と述べるにとどめました」などと報じています。
「~と述べるにとどめました」だなんて、なんて政治家に優しい言葉だろう。もうこの言い方、禁止にしてほしい。
とどめたということは、本来はもっと言うべきことがあるということであり、つまり当人にとって不都合な部分を明言しなかったせいで意味不明な回答になったということである。報道はこのように素直に書いてほしい。
ということで、このニュースは「萩生田光一政調会長は、教団との今後について『関係を断つ』とは明言せず、『適切に対応していく』などと意味不明の供述をしてごまかそうとしました」。正確に書けばこうなるはず。
しかし、今は萩生田が集中砲火を受けていますが、セクハラ問題すら曖昧なままの細田博之も相当ズブズブだと評判ですから、忘れずにそろそろそっちにも目を向け直したいものです。細田のほうが問題が根深そうだし。
(「週刊文春」2022年9月8日号を加筆・修正)