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中学3年生のときにアイドルに憧れた“きっかけ”

――気持ち新たに、やりたいことを見つけたんですね。ちなみに、部活は何をやっていたんですか?

北村 アイドルになったきっかけにも関わるんですけど、音楽部でミュージカルをやっていました。元々のきっかけもあって、昔、通っていた小学校の運動会で、全校生徒がダンスをする「全校表現」という行事があったんです。

 運動会の1ヶ月前から練習がはじまって、当時は低学年だった私たちに教えてくれた上級生のお姉さんが朝礼台で踊る姿が素敵で「名前を教えてください!」とお願いしたほど、ファンになってしまって。そこから、ステージへの憧れをずっと抱き続けて、中高一貫校への進学後、中学時代から音楽部に所属していたんです。

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――ステージへの情熱とは別に、アイドルに憧れるきっかけもあったんですか?

北村 中学3年生でした。AKB48さんたちの活躍を青春時代に見ていた世代ですけど、アイドルの職業をよく理解できていなかったんです。でも、友だちがインディーズ時代のDISH//さんのリリースイベントに誘ってくれて、ファンの方々の笑顔を見て「時間とお金をここまでかけたくなる存在って何!?」と衝撃を受けて、アイドルにのめり込んでいきました。

高校時代に先生から「医学部はあきらめなさい」と言われたが…

――高校2年生の冬に勉強をはじめたものの、医学部の現役合格は叶わず、一浪されたそうですね。

北村 現役時代も1日10時間は勉強するほど頑張って、友だちに勉強時間を報告していて「舞香、少ないんじゃない?」としょっちゅう怒られました。でも、落ちちゃいましたね。センター試験(現・大学入学共通テスト)の直前にインフルエンザにかかり、悲しみに暮れて『ドラゴン桜』を見たのもいい思い出です(苦笑)。

 そこから、浪人時代は環境をガラッと変えようと思って、誰もいないところで自分がどれだけできるかをたしかめるために、友だちがまったくいない予備校に通いました。

 

――医学部に限らず、現役合格して大学生活を楽しむ友だちへのうらやましさはなかったんでしょうか?

北村 合格しか考えていなかったので、なかったですね。でも、友だちとのLINEグループにも浮上しなかったので、私からの返信がなくて「今、舞香は受験モードのスイッチオンなのか」と、気をつかわせてしまったかもとは思っています。

 意地でも合格したかったのは、高校時代の悔しい思い出もあったからです。高校2年生で「医学部志望」と学校に提出したら、学年主任の先生から「あきらめなさい」と、きつめに怒られたんです。一浪が決まっていた卒業式でも、式直前に同じ先生に呼び出されて「1年で合格できなかったら、あきらなさい」とまた怒られました(苦笑)。