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1日10時間以上の猛勉強で、偏差値が20以上アップ

――医師とアイドルを兼業している今、その先生に何か言いたいことは……?

北村 何でしょう……。毎日、楽しいので「イェーイ!」って(笑)。先生はたぶん、学校の進学率が下がるのを気にしていたと思いますし、今なら、立場も分かる気はします。

――医学部志望を宣言した当時、その先生以外の反応はいかがでした?

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北村 家族も最初は「辞めてくれ」と言っていました。友だちも「また、舞香がすごいことを言い出して……」と、なかばあきれていたのかもしれないんですけど、合格後には、医学部をめざす私を「頑張っているので、陰ながら応援するしかないと思ってた」と言われたし、「夢を叶えたのはスゴい」と褒められました。

 

――そこから受験勉強をはじめて、指標となる偏差値はどれほど上がったのでしょう?

北村 私の受けた模試で当初は45~50ぐらいで、合格時点では70まで上がりました。特に、浪人時代は勉強法を見直して。浪人生が4人だけで、他はみんな現役生の予備校でしたけど、負い目を感じることなく、プライドも捨てて“デキる現役生”の友だちに勉強法を聞いたんです。

「英語の問題ではどこに注目してる?」とか「できなかった問題はどうやって復習してる?」とか、人をマネするのが大事と思ったので、聞いた内容を自分流にアレンジして、1日10時間以上は受験勉強に費やしていました。

大学のダンス部でアイドル活動をスタート

――一浪して、無事に医学部へと進学。アイドルとしての活動もスタートしたそうですね。

北村 最初は大学のダンス部で、自称アイドルとしてステージに立ちました。1年生の新歓イベントで、みんながヒップホップやジャズなどを踊っているなかで、私だけアイドルとしてのパフォーマンスをしたら、喜んでくれたんです。オリジナルの自己紹介も披露しました。

 

――どのような自己紹介だったんでしょう?

北村 今もXのハッシュタグで使っている「#まいかぴア医ドル日報」の原点で、元々、みんなの心で繁殖したいという思いから『アンパンマン』のキャラクター「かびるんるん」をモチーフにした「まいかぴるんるん」のネーミングを考えていて、新歓イベントでは「今日もるんるん。明日もるんるん。いっつもるんるん。ハ~イ、みんなの心に繁殖中。まいかぴるんるんです!」と挨拶したら盛り上がって(笑)。

 でも、部活だけでは身内にしか喜んでもらえないし、外の世界でアイドルとして通用するのか知りたいと思って、2年生のときにアイドルカフェで働きはじめたんです。