反ワクチンデモにやってきた数千人規模の若者たち。参加した理由について彼らは「お金もらえるならやろうかなと」と話し、SNSで報酬がもらえると呼びかけられていたことを明かした。FNNは関係者への独自取材を重ね、サクラ募集に関わったという男性を独占インタビュー。すると、サクラ募集の裏には“トクリュウ”と呼ばれる組織が関係している可能性が浮上し、不透明な金の流れが判明した。

東京・有明で開かれたデモ集会の参加者に違和感が…

9月28日、東京・有明。

大勢の若者が向かったのは、コロナワクチンに反対するデモ集会だった

10代から20代とみられる大勢の男女が向かったのは、コロナワクチンに反対するデモ集会だ。

ADVERTISEMENT

 

違和感を覚えた記者が若者に声をかけると、参加者は「DMやツイッター(X)で情報をもらって来た。報酬が足代で1万円で、参加したら7000円」「知り合いがどっかから見つけてきて、そういうバイトの募集を。(Q.サクラ?)サクラ…多分そんな感じ」などと話した。

 

SNSでは、「緊急募集、歩くだけで1万円」といった投稿が拡散されたという。

金の支払いを完全否定する「反ワクチンデモ」主催者側

しかし、会場では「我々の方から1万円の支払いという事実はありません」と主催者側は金の支払いを完全否定した。

では、誰がなぜサクラの募集を行ったのかーー。
記者は関係者を追跡し、真相を探った。

記者がまず接触を試みたのは、「人集めに不適切な方法を使ったことをおわびする」とSNSで謝罪した人物だ。

 

男性は、自身はデモの参加を呼びかけただけで、経営者の知人が勝手に約200万円を会社の社長らに配布したと主張する。

その金が、約1人1万円の報酬でサクラの動員に使われたと証言する。

純粋なデモの参加者の他にも、金の支払い情報が拡散する中で、参加者もつられるように増え続けたのか。

“スカウト”男性「資金力あって表に出せない団体」

その後もあらゆる関係者にコンタクトを続けると、サクラの動員を呼びかけたという男性が直接会って取材に応じてくれることになった。

 

都内でスカウトをしている20代の男性。