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僕の父方の祖母は2022年まで、済州島で生きていた。102歳で亡くなった。父と父方の祖父母が暮らした国。母方の祖父母が生まれた国。それが韓国だ。

だから、韓国語は母語ではないという意味では「外国語」といっても、ただの「外国語」ではないのだ。僕の母方の家族が一度失ってしまった言語。父方の家族が話す言語だ。それは母語でもなければ、単なる「外国語」でもない。「外国語」として突き放して学んでいくには、つながりが強すぎる。

こうやって僕が学んできた韓国語を、韓国人から侮辱されるのはたまったものではないのだ。

韓 光勲(ハン・カンフン)
元全国紙記者
1992年大阪市生まれ。在日コリアン3世。2016年、大阪大学法学部卒業。2019年、大阪大学大学院国際公共政策研究科博士前期課程修了。2019年4月から2022年7月まで、毎日新聞で記者として働く。2023年3月から約1年間、韓国で留学生活を送った。現在、大阪公立大学大学院文学研究科博士後期課程に在籍。日本学術振興会特別研究員(DC1)。専門は社会学、朝鮮半島地域研究。2019年、大阪大学大学院国際公共政策研究科優秀論文賞受賞。2020年、スマートニュースアワード2020報道部門ベストコンテンツ賞受賞。JBpress、CINRA、『放送レポート』、『抗路』等で記事を執筆している。