1ページ目から読む
2/2ページ目

働くよりも極度な節約で貯金

 このように死に物狂いで働いていた私ですが、それ以上に頑張っていたのが節約です。貯金するために働いてお金を増やすというのはもちろんなのですが、節約で出ていくお金を少なくするということがより大事になってきます。

 体力を削って働いていても、趣味などに使う支出が多いといつまで経っても大きな金額はたまりませんよね。まず私が力を入れて節約していたのは食費です。みなさん1日にいくら食事にお金をかけていますか? 私は当時1日に食費として使えるお金は300円までと決めていました。

写真はイメージ ©︎hana_choco/イメージマート

 ありがたいことに親が仕送りとしてお米を送ってくれていたので、その300円は4食入りの具材なんて入っていないようなレトルトカレーや、100円のチルドハンバーグなどを買ってなんとかやりくりしていました。野菜なんて到底買えず、このような栄養バランスが偏った食事を続けていたので、体調を崩しやすかったり食べる量は少なかったのに太ってしまったりしていました。

ADVERTISEMENT

 他にも日常生活での節約は、家賃6万円というお安めのアパートに住んでいたり、光熱費を節約するために夏でもクーラーをつけず扇風機のみで耐え忍んでいたり……。冬は電気毛布でやり過ごし、水道代も節約のためにお風呂はシャワーだけにしたり、小さなところですがチリツモだと思って頑張っていました。さらに、友達と遊ぶと楽しくなって使うお金も増えてしまうと思ったので、地元の大阪から友達が東京にきてくれたり大阪に帰るとき以外は、友達と遊ぶことを避けていました。上京したてということもあり友達もあまりいなかったのでそこは幸いでしたが、今思うと大学生のうちにもっと遊んでおけばよかったなと少し後悔しています。

 このような行き過ぎた節約をしていた私ですが、一番つらかったのは整形以外の美容やファッションにお金を使えないということです。美容室に行く頻度を減らすために本当は染めたいのに黒髪を維持していたり、ネイルやマツエク、コスメなども「かわいくない今の私がしたって無駄だ」と自分に言い聞かせて我慢していました。

 もちろんお洋服も、安い通販サイトでシーズンごとにまとめ買いしたりしていましたね。

 たまにコスメやお洋服を買ってしまうこともありましたが、自分の顔にコンプレックスを抱いていた状態で身につけても「なんでこれ買ったんだろう」「全然似合わないな」と悲しくなり買ったことを後悔していました。今では少しお金に余裕ができたので、髪を念願の派手髪にしたり、好きなブランドでお洋服を買えるようになったりしましたが、昔のように後悔することはなく素直な気持ちで楽しめています。少しでも早く整形してコンプレックスが解消できるようにと頑張ってくれた昔の自分に感謝ですね。

 節約は己の欲との戦いです。みなさんも、整形前の貯金や節約がつらいときは、「かわいくなったらどんなことをしよう」と整形後にしたいことを思い描いて乗り切ってくださいね。