1ページ目から読む
3/4ページ目

タワマンから戸建てに引っ越した理由

――タワマンから戸建てに引っ越しをされたそうですが、それも湊さんのことを考えて?

倉持 最初は夫の仕事の都合で引っ越したんです。タワーマンションって、300戸とかに回線を分け合わなきゃいけないんで、ネットの速度が遅くなりやすくて。そうすると、プロゲーマーとして自宅からオンライン大会に参加する夫の仕事に致命的な影響が出るので、10ギガ回線を引けるようにと、タワマンを売って戸建てに引っ越したんです。

 でも、今となっては、湊もどっすんどっすん飛び跳ねるんで引っ越して本当に良かったと思いますし、今後も戸建てじゃないとちょっと無理かなと思ってます。

ADVERTISEMENT

 

夫から「発達障害の理解を広めていくのが大事」と言われ…

――お子さんを育てている方でも、発達障害についての理解はなかなか進んでいないと感じる?

倉持 理解してくださる方ももちろんいますが、定型発達の子を育てている方との噛み合わなさを感じることはあります。子育て中の方にさえ伝わっていないのなら、子どもを持っていない方にはさらに遠いものかもしれないですし。

 少し前まで偏食もすごくて、ずっと素うどんと素ラーメン、フライドポテト、バナナ、蒸しパンしか食べなかったんです。そうすると、「もっと野菜を入れて栄養バランスを考えないと」みたいに言われて。こっちとしては、「散々いろいろな食事を準備して、全部床にぶちまけられてきた結果なんですよー!」って(笑)。

 夫からも、「だからこそもっと伝えていって、理解を広めていくのが大事なんじゃない?」と言われました。その通りだなと。

子どもを産んで夫をより好きになった

――お子さんを持ったことで、ふ~どさんとの距離がより近くなった感じはありますか。

倉持 子どもを産んで良かったことのひとつが、夫をより好きになったことですね。私はどっちかというとネガティブで、すぐ落ち込んだり泣いたりするんですけど、15年一緒にいて、彼が感情的になったところを一度も見たことがなくて。声を荒げたり怒ったこともないし、ずっと穏やかで冷静なんですよ。

 

――子育てが始まってからも衝突もなく? 

倉持 子育てに関してはむしろ、予想以上に積極的でしたね。哺乳瓶の洗浄からお風呂、おむつ替えまで、なんでもできます。ただ、夫は掃除や洗濯などの家事をあんまりやらないんですよ。その代わり、私がやらなくてもまったく怒りもしないんですけど。