SKE48を卒業後、名古屋を拠点にタレントとして活動している矢方美紀さん(25)。乳がんを公表後、病気と前向きに向き合う姿勢が、多くの人々の共感を呼んでいます。明るく元気な“みきてぃ”のベースを作ったアイドル時代についても聞きました(全3回の1回目/#2、#3へ続く)。
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公表するかどうか、実は迷ったんです
──4月13日に乳がんであることを告白したご自身のブログが大きな反響を呼びました。
矢方 公表するかどうか、実は迷ったんです。「1カ月お休みします」とだけお伝えして入院・手術したんですけど、がんって手術したら終わりではないんですよね。この先も長くつきあっていくことや、抗がん剤治療が始まったら外見も変わってしまうかもしれないことなども考えたら、自分の言葉で伝えるのが一番いいだろうと判断して、公表に踏み切りました。
──公表することはご自分で決めたのですか。
矢方 事務所や家族とも相談はしました。でも、最終的に決めたのは自分です。SNSで同じ病気の方が、仕事を続けながらこんなふうに過ごしているよ、と前向きな記事を書かれているのを見たりして、私も全部笑い話にできるくらいの気持ちで生きる姿を伝えたい、そのことが少しでも誰かの力になれたらいいなと思って公表を決めた部分は大きかったです。
──実際に公表してみて、どうでしたか。同じ病気の方からの反響も大きかったのでは。
矢方 自分で思っていた以上にたくさんの方から反響がありました。ファンの方はもちろんですけど、それまで私のことを知らなかった方からもたくさんの励ましやコメントをいただいて、(ブログを)書いてよかったなと思いました。
同い年の女性が「私も来週乳がんの手術です。矢方さんのブログを読んで、少し前向きになれました」とコメントをくださったり、「同じ病気の人だからわかりあえる」と言ってくださった方とメッセージのやりとりをしたり、新しいコミュニケーションができたこともうれしかったです。