書店やAmazonの売り上げランキングでベストセラー街道を驀進している『国史教科書』。文部科学省の検定に合格した、れっきとした中学生向けの教科書ながら、市販されるや異例の売れ行きをみせ、現在までに累計12万部を数える。

 この教科書の執筆者である作家の竹田恒泰氏が「週刊文春」の取材に応じ、ヒットの秘密や教科書執筆の意図などを60分にわたって語った。

 

「良いことも悪いことも、全部書いてあるのが特徴」

 竹田氏といえば明治天皇の玄孫として知られる保守論客。隣国との間にくすぶる歴史認識についても常に舌鋒鋭く中国・韓国を批判してきただけに、教科書の内容もさぞ国粋主義的な内容になっているかと思えば、

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「右翼的な教科書を書いたつもりはありません」

 と断言するのだった。

書店では話題の書として大々的に扱われている

「私の本ですからとんでもない日本礼賛が書いてあると思っている方も多いようですが、勘違いです。むしろ良いことも悪いことも、全部書いてあるのが特徴ではないでしょうか。読者がいい部分を読んだら日本に誇りを持てばいいし、わるい箇所を読んだら過去の過ちを反省すればいい。歴史を学ぶってそういうことでしょう?」

 竹田氏は「検定を通ったということは、学術的に正確だと文科省のお墨付きをもらったもの」と胸を張る。

「それがこれまでの私の本とは次元の違うことで、だからこそ、多くの読者に手にとっていただいているのでしょう」

検定合格もしっかりネタに(氏のYouTubeチャンネルより)

 11月13日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および14日(木)発売の「週刊文春」では、『国史教科書』刊行に関する竹田氏の綿密なマーケティングや来年4月から使用される予定の中学校の実名まで詳報している。

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