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故人の個人情報を暴露する、という暴挙
「今回の騒動の引き金となった告発文書を作成した元県職員X氏(故人)の個人情報が流出し、故人が冒涜されている。告発内容とは関係ないので、批判の矛先をそらしたいだけにしか見えないのですが……」(同前)
流出元とされているのが、
「斎藤氏の最側近だった片山安孝前副知事です。10月25日に開かれた県議会百条委員会では、告発内容の中でも特に重要とされる、昨年の阪神・オリックス優勝パレード開催費用を巡る疑惑についての証人尋問中に突如として暴走し、X氏の個人情報を暴露するという暴挙に出た」(県関係者)
“政策コーディネーター”の存在
片山氏の代理人は小誌に流出への関与は否定した。
求心力が働きつつある斎藤氏だが、本当に「独りぼっち」なのだろうか。
「斎藤氏は10月、県内各地を行脚していた。告示前なので具体的な投票依頼はないとはいえ事実上の選挙活動。場所によっては、地元選出の県議らにアテンドしてもらったようです。さらに10月18日に訪れた山間部の丹波篠山市では、県の『政策コーディネーター』から地元の有力者らを紹介されたらしい」(県議)
この政策コーディネーター、いったい何者なのか。
「総務省出身で、斎藤氏の後輩にあたる。丹波篠山市で地域づくり系の一般社団法人を運営しているが、今年4月に県の政策コーディネーターに任命された。特別職なので、地方公務員法上の政治活動の制限はありませんが、公職選挙法第136条の2は一般職、特別職問わず公務員等の地位利用による選挙運動を禁止しています」(同前)
本人に聞いた。