もう一つの「恥ずかしさ」は…

 もう一つの「恥ずかしさ」は想像に難くないと思う。人様に生殖器を見せることに快感を覚える人もいるとは伝え聞くが、少なくとも僕にその趣味はない。まして検査ともなれば女性の看護師が立ち会うこともあるだろう。

 先方は仕事で見慣れているとはいえ、こちらは女房やそれに準じる立場の女性以外にご覧に入れることに慣れていない。全身麻酔をかけて行う手術なら意識を失うので何をされても構わないが、膀胱鏡検査は麻酔成分の入ったゼリーを使う程度なので、被験者の意識は鮮明だ。

 いい年をしてそんなことを恥ずかしがることを恥ずかしいと思うべきなのかもしれないが、なるべくなら避けたいものだと思っていた。

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 しかし、当然のことながらそんな言い訳は病気には通じない。ついに検査を免れない状況に陥ってしまった。

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