8月13日、希少がんである乳がん“浸潤性小葉がん”のステージ3であることを公表した、梅宮アンナ(52)。
11月7日に右胸の摘出手術を受けた彼女に、がん発覚までの経緯、母・クラウディアさんと娘・百々果さんの反応、抗がん剤の副作用などについて、話を聞いた。(全3回の1回目/続きを読む)
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右胸のサイズが縮んで「え、私の更年期ってこうなんだ」って
ーー今年の5月に、体の異変に気付いたそうですね。
梅宮アンナ(以下、アンナ) 朝、シャワーから出て、鏡を見たら、昨日の自分と違ってたんです。右胸のサイズが明らかに違うんですよ。縮んじゃったの。カップでいうと、CからAぐらいになっちゃってて。
それががんだとはまったく思わず「え、私の更年期ってこうなんだ」って。私、51歳だけど、更年期の症状がほとんど出てなかったので。たとえば、ホットフラッシュとか頭が痛くなって「ウ~」みたいなのがなかったので、私の更年期はこれなんだって。
それで、6月中旬にいつも行っている病院に、マンモグラフィとエコーの予約を入れて。「1箇所で調べるのは不安だな」と思って、同時にふたつぐらい受けていたんですね。頭のなかでは、セカンドオピニオンどころか、サードオピニオンまで用意をしていたので。いまは、サードオピニオンくらいまで考えたほうがいいと思った。
ーーそれは今回のことを通じて、そういった考えに。
アンナ 体験してみて、そう思った。最初に予約を入れてマンモグラフィとエコーを受けて、その結果が2週間掛かるんだけど、その2週間が待ってられないんですよ。知りたくて、知りたくて。
だから、その合間に胸専用のMRIっていう、紹介状がいらない自由診療のところに行ったんですよ。そこの謳い文句が「マンモグラフィのように痛くありません」で、どうなのか知りたいから、やっぱり行っちゃいますよね。ふつうのMRIやCTは造影剤を使うんだけど、造影剤は打たないし、血液検査もしない。うつ伏せになって、機械に胸を入れるだけ。
「がんではありません」から一転、別の病院でがんの告知
ーー痛くなくて、造影剤を打たなくてもいいと聞くと、敷居は低くなりますね。
アンナ そこに行ってやってもらって、最初のマンモとエコーの診断が出る1週間前に結果が出たの。CD-ROMで画像が送られてきて、「あなたは判定Bです。がんではありません」って先生が書いているの。「がんではなくて、嚢胞です」と。でも、私は明らかに異常を感じていたから、どうしても信じられなくて。
ママはそれを見て喜んだの。「よかったわ、本当に。これ以上もう調べなくていいから」みたいな感じで。ママは、向かっていくタイプじゃないので。いいように考えたいんだろうけど、私は「判定B、あなたはがんではありません」とはっきり言い切っているのが怖くて。その結果をゴミ箱に捨てちゃったんだけど、ママが拾って「どうして捨てちゃうのよ」って言うから、「ママ、血液検査もやってない、生検も取ってない、造影剤も使わない。おかしいでしょう。私は異常を感じてるんだから」って。
その1週間後、最初に行った病院から、がんの告知を受けて。案の定ですよね。「ほらね」って感じで。