8月13日、希少がんである乳がん“浸潤性小葉がん”のステージ3であることを公表した、梅宮アンナ(52)。

 11月7日に右胸の摘出手術を受けた彼女に、がん罹患の公表がきっかけとなったマネージャーとの決別、標準治療を選んだ理由、がんになって感じた日本の医療制度の優れた部分などについて、話を聞いた。(全3回の2回目/続きを読む)

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梅宮アンナさん

がんを公表して逃げるようなお仕事だったら、私はいらない

ーーステージ3Aだと発表したことで、マネージャーと「さよなら」することになったと。

梅宮アンナ(以下、アンナ) 考え方の相違でそうなりました。この1年、私はフリーランスで、そのマネージャーさんと一緒に仕事をしてたんですよ。そのマネージャーさんは、ずっと大手プロダクションにいた方だから、どうしても芸能界的なルールや常識に重きを置いてしまう。

 でも、私は十数年前から芸能界っていう大きな傘から出ていたし、SNSの界隈がどうなっているとかも把握してたし。芸能界的な考え方でいくと、病気を公表すると仕事が逃げるから、隠さないといけないっていう。

 いまの世の中でSNSをやっている以上は、自分の生活をちゃんと明かせないんだったらやる必要はないし、嘘ついたり、隠したりしてまでやることじゃないから、私は病気のことはきちんと言いたかったので。

 

ーー「仕事が逃げる」不安はなかった?

アンナ がんを公表して逃げるようなお仕事だったら、私はいらない。それで、そのマネージャーさんには「申し訳ないですけど、解散しましょう」と。私に必要なのは、そういった芸能界の考えに縛られてない人、それもマネージャーじゃなくてアシストしてくれる人だなって。そうしたら、そちらにいるマコちゃんが現れまして。マコちゃんは、学校の友だちでずっと仲が良くて。

 まだ、がんだとわかってなかったとき、マコちゃんから「アンコ、今日さ、病院にいた?」ってLINEが入って。私、アンコって呼ばれてるんですよ。それで、「なんで?」って聞いたら、「友だちが病院でアンコを見かけた」と。「実はなんか怪しくて、検査してるんだよ」と答えて、そこから始まって一緒に仕事するようになって。

 マコちゃんはトヨタ自動車で秘書もしていたので、なおさらピッタリだなって。