海外生活を機に独学で着付けを学び、その魅力を発信するインフルエンサーの長谷川普子さん。
“58歳女性”として体や心の変化についても綴り、プライベートでは4度の結婚を経験するなど、同年代の女性を中心に熱い注目を集める長谷川さんに、着物の魅力から現在のパートナーとの関係性まで話を聞いた。(全3回の3回目/最初から読む)
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婚活しようと思ったきっかけは東日本大震災
――長谷川さんは47歳の時に4回目の結婚をされたそうですね。ネット婚活で出会ったそうですが、婚活しようと思ったきっかけは?
長谷川普子さん(以降、長谷川) 2011年の東日本大震災です。そのだいぶ前に3度目の離婚をして、交際している人がいたんですね。でも、地震のちょっと前にお別れしてフリーになってたんです。
――シングルの時に、大地震に襲われたと。
長谷川 当時46歳でしたけど、仕事があって、女友だちがいて飲み仲間がいて、ホルモンのバランスがおかしくなった時にちょっと遊べる相手がいたら、この先一生、一人でやっていけるな、なんて思ってたんですよ。
そうしたらあの地震がきて。私は家に一人でいて、テレビがグガーッと動いて、食器棚の食器がブワーッと落ちてきたり、とにかく怖かったんですけど、家には誰一人駆けつけてこなくて。
――不安ですよね。
長谷川 たいていの人がその年になれば家族がいるから当然なんですけど、その時、「本当に一人っきりなんだ」と痛感して恐ろしくなってしまって。
まだ今は元気だからなんとかなるけど、70歳になって自分が弱くなっていった時、一人は嫌だなと思って、ネット婚活をはじめたんです。
細かく相手への希望を書き出したネット婚活
――いわゆるマッチングサービスみたいなものを使ったんですか。
長谷川 今はだいぶ変化したと思いますが、いわゆる「出会い系」というものでしたね。ワンナイトを目的にする男性も多かったように思います。
――では、かなり最初から気をつけて使おうと思われていた?
長谷川 そうそう。だから私は写真も入れなかったんですね。で、かなり細かく相手に望むものを出してたんです。
私はそれまでに3回離婚しているので、その経験を活かしてではないですけど、これはいいけどこれは嫌、というのをかなり真剣に考えて登録サイトに載せました。