――「相手に望むことリスト」みたいなものですよね。どんな内容だったのか気になります。
長谷川 すっごい具体的に言うと、2人で出かけて買い物して一緒に家に帰ってきた時、自分は買い物したものを取り出して冷蔵庫に入れたりしてるのに、相手がソファに座って休んでたら腹立ちません?
――よくある光景ですよね。
長谷川 だから、一緒に帰ってきたら一緒に家事をする。または相手がやる、みたいな。私が料理を作ったら、相手が片付ける、みたいなことを延々と書きました。
――家事負担は平等でありたい、ということですよね。
長谷川 平等ともちょっと違うんです。私がやりたい時は私がやるけど、そうしたらちゃんと褒めてほしい、みたいな。結局は自分が今どうしたいのかということをわかりやすく伝えるということ。
――でも、3度の結婚において、長谷川さんにとっては大事なポイントだったんですよね。
長谷川 そうですね。あと、朝「行ってきます」と出かけて、夜中に帰ってくる人は嫌だったの。一緒にいない時間に何をしているかわからないと、ちょっとしたほころびが不信感につながって、夫婦ゲンカのもとになるのも嫌でした。
だから、最初からサラリーマンは除外していて、それでマッチングしたのが、アーティストの今の夫だったんです。
理想の人というよりむしろ「お友だち」
――最初に会った時からビビっとくるものがあった?
長谷川 あまりなかったですね。むしろ、お友だちかな、という感じで。でも、彼が自分の作品集を持ってきていて、それを見たら、こんな才能を埋もれさせておくのはもったいない、と思っちゃったんです。
実際にはすでに活躍している人だったので埋もれてもなかったんですけども、口下手で頼りない感じがしたから、「コンサル紹介するよ」とかって、姉御みたいな立ち位置になっちゃって。
――パートナーの方は逆に長谷川さんのことを最初からいいな、と感じられていた?
長谷川 彼は私と同い年なんですけど、なぜか50歳近い男性って、20代とか30代とかの女性を求める人が多いんですよね。
――いろいろと、本当に不思議です。
長谷川 ちょっとおかしいんじゃないかと思っちゃいますよね。だから、相手の望んでいた年齢でもないし、向こうは初婚でこっちはバツ3、それに子どもも望めません、というところだったので、あっちにとっても理想の人ってことではなかったと思います。