昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

安倍首相「獣医大学いいね」発言否定 ウソをついてるのは誰だ?

加計問題をめぐるこれまでの発言を総ざらい

2018/05/26

genre : ニュース, 政治

安倍晋三 首相
「念のために昨日、官邸の記録を調べたところ、確認できませんでした」

朝日新聞デジタル 5月22日

 安倍首相は22日、記者団の質問に答え、「ご指摘の日に加計孝太郎理事長と会ったことはございません」と愛媛県の文書に書かれていたことを否定した。

 また、「加計孝太郎氏とは、獣医学部新設について、今まで国会等でお話をさせていただいてきたように、そういう事柄について、話をされたこともございませんし、私から話をしたこともございません」と2015年2月25日の面会のみならず、それ以前から加計氏と獣医学部新設について話したことはないと強調した。記憶も記録もないということだ。

 安倍首相は「官邸の記録を調べた」と話していたが、菅義偉官房長官によると首相官邸の入邸記録は廃棄されているという。面会記録やスケジュール表も「ない」とのこと。じゃ、首相は何を調べたんだ? というツッコミも各方面からあった。なお、15年2月25日の新聞各紙による「首相動静」に加計氏の名前は出てきていない。とはいえ、15年4月7日に花見で加計氏と同席したことを安倍首相は認めているが、その日の動静にも加計氏の名前は出てきていない。

柳瀬唯夫 元・首相秘書官(現・経済産業審議官)
「獣医学部新設の話は総理案件になっている。なんとか実現を、と考えているので、今回内閣府にも話を聞きに行ってもらった」

朝日新聞デジタル 5月21日

 これは愛媛県が国会に提出した文書に記録されていた柳瀬氏とのやりとりの一節。今年4月、首相秘書官を務めていた柳瀬氏が愛媛県などの職員に対し、「本件は首相案件」と伝えていたとする愛媛県の文書が明らかになっていたが、5月10日に行われた衆院予算委員会の参考人招致では「そもそも普段から首相という言葉は使わない」と述べていた(朝日新聞デジタル 5月10日)。しかし、こちらでは「総理案件」と記されている。

柳瀬唯夫経済産業審議官 ©時事通信社

柳瀬唯夫 元・首相秘書官(現・経済産業審議官)
「私は同席した覚えはないし、その話を伺った覚えもない」

産経ニュース 5月22日

 柳瀬唯夫氏は22日、記者団の問いかけに応じて、安倍首相と加計氏の面談を否定した。愛媛県の文書には、柳瀬氏から「改めて資料を提出するよう指示があった」との記載もあったが、柳瀬氏は首相から指示はなかったと明言した上で、「私が安倍総理と加計理事長の面談を踏まえて資料の提示をお願いした覚えもない」と反論した。記者からの「愛媛県が嘘をついているのか」との問いかけには無言だったという(TBS NEWS 5月22日)

 柳瀬氏は今年4月10日、「記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはありません」などとするコメントを発表したが、5月10日の参考人招致では「今でもわからない」としながらも、「いたのかもしれない」と述べていた(朝日新聞デジタル 5月10日)。