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健康的な生活を送っていて、体も強かったが…

――平日も夜遅くまで仕事をされていたんですか。

長藤 朝9時に出て夜8時に帰って来るような感じですね。

――ご飯もそれからご自分で用意して?

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長藤 そうですね。都内で一人暮らしをしていたので。ただ、食に関しては好きな部分でもあったので、休みの日に作り置きしてそれを平日に食べる感じで、外食はほとんどしなかったです。

 ランチも、コンビニのご飯はなんとなく避けていて、自分でお弁当を作っていたので、20代後半の食生活としては悪くなかったんじゃないかなって。

 

――かなり健康的な生活を送られていたんですね。

長藤 そう思います。毎日、朝ご飯も野菜のお味噌汁と焼き魚をしっかり食べて出勤していましたし、お酒も週末に飲む程度で、人よりも健康意識は高いと思っていました。

――実際、体も強かった?

長藤 大きな病気をしたこともなかったですし、会社の健康診断は毎年、有料のオプション検査も含めてやっていて、すべての項目でA判定でした。

「卵巣が腫れている感じがします」卵巣がんが発覚したきっかけ

――婦人科系の悩みもなかったですか。

長藤 それもまったくなかったんです。周りの女の子たちが生理痛に悩んでいたり、生理不順で大変みたいな話を聞く中で、自分は本当に予定日ピッタリにきて、生理痛もほとんど感じたことがなかったです。

――病気の予兆をまったく感じさせませんが、どのようにして卵巣がんが発覚したのでしょうか。

長藤 たまたま会社からインセンティブをいただいたので、ちょっといいお宿をとって温泉で年越しをしようとしてたんです。そうしたら、直前に生理がかぶってしまうことがわかって。

 せっかく背伸びしていいお宿を予約したのに温泉に入れないのはもったいないと思って、生理の日をずらすためにピル使おうと思ったのが、診断のきっかけになるんです。

 

――温泉のために婦人科に行ってピルを処方してもらおうということで。

長藤 ピルってネットでも買えるんですけど、毎日20時まで仕事していると再配達も面倒だなと思って、クリニックに行こうと思ったんです。

 ただ、婦人科って待ち時間が長いし、初診だと初診料もかかるじゃないですか。だからその婦人科の待合室でも、「診察無しでいいから薬だけサッとくれればいいのに」ってずっと思ってて(笑)。

 でも、その内診で、「卵巣が腫れている感じがします」と言われたんです。