新卒で入社した大手IT企業を2か月で辞め、転職先のベンチャー企業はわずか1週間で退職したコンカフェ嬢のゆいにゃさん(23)。中学・高校は「女子御三家」の一角・女子学院で過ごし、その後、早稲田大学法学部に進学。いわゆる“エリートコース”を歩んできた。
そんなゆいにゃさんが、なぜ安定した年収と職を捨てるに至ったのか。短期間で2度も会社を辞めた自身への批判に対して、どのような思いを抱いているのか——。(全3回の3回目/1回目から読む)
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ベンチャー企業へ転職→働き始めて1週間で限界に…
――ゆいにゃさんは1社目の会社を2ヶ月で辞め、ベンチャーの広告代理店に転職しています。なぜその会社に転職したのか教えていただけますか。
ゆいにゃ 「次の会社は、少しでも長く働きたい」と思って、自己分析をしたんですよ。でも自分と向き合えば向き合うほど、私は会社に所属して働くよりも、自分だけでやっていきたいんだな、と分かって。
それで、独立に必要なスキルや経験が積めそうな、ベンチャー企業を中心に転職活動をしていました。
――転職先は、どのような会社だったのでしょうか?
ゆいにゃ 私の勤めていた企業に限らず、ベンチャーって「人は足りないのにやることはたくさん」というところが多いと思うんです。その働き方が、私には合わなかった。
毎日定時通りに出社しても、帰れるのは夜の10時以降。それでも仕事が終わらないから、土日も出社して仕事して。さらに私は入社したばかりで覚えなきゃいけないこともたくさんあるから、時間外に勉強もしなきゃいけない。完全にキャパオーバーでしたね。
あとは、当時からコンカフェでバイトをしていたから本当に休む暇がなく、働き始めて1週間で限界が来てしまいました。
退職を伝えると「やっぱ大変だったよね」
――ただでさえベンチャーの仕事が忙しい中、なぜWワークをしていたのでしょうか。
ゆいにゃ 新卒で入社した会社をすぐに辞めて転職してしまったから、貯金がほとんどない中で引っ越しや転職準備をしたんです。だから単純に生活費が足りなくて。
――ご両親から借りよう、とは考えなかったのでしょうか。
ゆいにゃ 「短期間で会社を辞めたのも、そのためにWワークをしているのも、全部自分が選んだことだから、責任も自分でとらなきゃ」と思っていたんです。その結果、1週間で体を壊しちゃったんですけどね。