――共演の大地真央さん、松本まりかさんの印象はいかがですか?
ジー 大地真央さんは、まさに「女王陛下」です(笑)。本読みの日に初めてお会いした時は、そのオーラにただただ圧倒されました。しかし撮影初日には、私に素敵なフラワーアレンジメントをプレゼントに持ってきて歓迎して下さり、その優しさに感激しました。
松本まりかさんは、本当に可愛らしい方です。撮影の合間にコーヒーが好きという共通点も見つかり、意気投合しました。彼女は浅煎りで酸味のあるコーヒーが好きなんだそうです。彼女の柔らかい雰囲気のおかげで現場の空気が和らぎ、僕も緊張が解けました。
――日本の文化で特にお好きなものは何ですか?
ジー 日本の文化は本当にどれも魅力的で、語り尽くせません。和食は僕の大好物で、焼肉、うな丼、ひつまぶし…どれも大好きです。
とりわけ刺身が素晴らしいです。ある日、チームが「のどぐろの刺身」を持ってきてくれました。この素敵な白身魚を味わうのは初めてでした。珍しい魚で、捕まえるのも簡単ではないと聞いています。探してくれたチームの努力に感謝しています。
私はいつも「日本のどこにいても、いつもおいしい食べ物を見つけることができる」と言っています。コンビニのゆで卵でさえ美味しいです。日本で何を楽しんで食べたのかと聞かれたら、答えは「すべて」です。
いつか日本の地方でのんびり暮らしてみたい、という夢もあります。
――タイでは、日本のドラマや映画は人気ですか? ジーさんが好きな日本の作品があれば教えてください。
ジー もちろん大人気です。特にアニメは若い世代に人気で、僕も「ONE PIECE」「呪術廻戦」「僕のヒーローアカデミア」などたくさん観ています。日本のラブストーリーも好きで、小松菜奈さんが出ている映画はほとんど観ています。「糸」にはとても感動しました。
――日本の俳優さんで、共演してみたい人がいたら教えてください。
ジー (即答で)小栗旬さんです! 「クローズZERO」を観て、彼の演技に心を奪われました。喧嘩っ早い不良高校生役なのですが、とてもカッコよかった。漫画が原作の実写映画は、原作のイメージとズレてしまうことも多いと思いますが、小栗旬さんは原作のキャラクターを完璧に体現していて、本当にすごい俳優だと思いました。
――最後に、日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
ジー 「最高のオバハン 中島ハルコ ~マダム・イン・ちょこっとだけバンコク~」はタイやカンボジアも舞台になっていて、いつもと少し違うハルコさんの世界を楽しんでいただけると思います。私は日本で仕事をするのは今回が初めてですが、私とチームは、最善を尽くして制作しました。この番組を楽しんでいただけたなら、また近いうちに日本でまた仕事ができると思います。どうぞ、よろしくお願いします。
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