「22年間現役を続けられたのは、松坂世代の仲間たちの存在が大きかった」
――松坂世代というワードは野球界を飛び越えているように思います。起業家や企業人に「松坂世代です」とか「松坂世代の一個下です」と自己紹介されることも。でもそれは、球界で活躍した人のボリュームが多いから定着したのだと思います。
和田 たしかに、杉内俊哉、館山昌平、木佐貫洋、藤川球児、久保康友など各チームのエースとして何人も頑張っていたし、村田修一、東出輝裕、小谷野栄一、森本稀哲など多くの野手はそれぞれのチームの顔にもなっていましたからね。みんな手が付けられないほどの負けず嫌いなんですよ。だから僕も登板がぶつかった時は、絶対に先にマウンドを降りないと思うし、同級生の打者と対戦したときは、必ず押さえてやると燃えましたね。
僕が22年間現役を続けられたのは、大輔を始めとする松坂世代の仲間たちの存在が本当に大きかった。投手野手、あるいはセ・パ関係なくそれぞれの活躍がお互いに刺激になって、みんなも頑張れたんだと思いますね。
いつか12球団の監督になって戦う日が来るかも?
――今は20人以上の松坂世代が、各球団でコーチや監督になっています。いつかみんなが12球団の監督になって戦う日が来るかも。和田さんはソフトバンク監督で(笑)。
和田 藤川球児が阪神の監督になり、平石洋介も楽天で監督したし、可能性はゼロではないですよね。12球団揃いそう……。そうなったら、試合前の監督挨拶はどうなっちゃうんですかね。日ハムの新庄監督がやられているようにハイタッチでもするのかな。でもそのたびに、お前には絶対負けたくないと毎試合思うだろうなあ。
まあ、こんな妄想が出来るだけでも、松坂世代を引っ張った松坂大輔はやっぱりすげえ、と僕は思っちゃいますね。

