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落ち込みからの回復法がわかるようになった

――自分の対処法が分かってきた?

4s4ki はい。正直、いまもパニック発作が起きることはあるし、戦っている最中ではあるんですけど、最近はパニックになったことで気持ちが落ち込んだ時の対処法も徐々に分かってきて。それは、何もしないこと。そこで無理に行動してしまうと、かえって悪い衝動が出てきちゃうんです。

 だから、パニックになったあとは、とにかく自分のしたいことだけをすると決めておくと、いち早くダウナーから抜け出せるんです。で、やりたいことすら何もないほどダウナーなときは、本当に何もせず、ただただベッドで横になっている。携帯がいっぱい鳴っても見ない。そうすると、落ち込みからの回復が早くなってきました。

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 あと、ADHDという自分の精神疾患を、今日のインタビューみたいに結構人に話すようになりました。友だちにも話せるようになったし、自分の公式SNSでも公表したし。ダウナーのままで引き籠もる時間が長期化すると、それはそれで良くないので、「30分でいいから散歩しようよ」とか、「いまから家に行ってもいい? ご飯買って行くから一緒に食べよ?」と声をかけてくれる友だちや知人が周りに増えて、回復も早くなって。

 お仕事の面でも、スタッフにADHDだと知ってもらえたことで、お任せしたほうがいいことはお任せできるようになったし、音楽活動を再開するまでのプロセスを一緒に頑張れたという絆も感じていて。お仕事の関係者の皆さんもとても理解をしてくださって。本当、周りの人からの支えはかなり大きいですね。