「カフェテラスポンヌフ」は昭和を代表する炒めパスタの老舗店
新橋駅前ビル1号館1階にある「カフェテラスポンヌフ」は創業昭和42(1967)年の老舗店だ。いわゆる炒めパスタの店としては東京で、大手町の「リトル小岩井」、有楽町の「スパゲッティ ジャポネ」と並ぶ老舗人気店である。
人気メニューの「ナポリタン」は特製トマトソースとケチャップベースの2つを合わせて作るのがポイントで、パスタは2.2mmの極太の茹で麺を使用している。ハムを使った触感とトマトソースのしっとりとした味付けと食べ応えが人気の秘訣だ。
三代目店長の植草俊明さんに取材を申し込んだところ快諾してくれた。というのも筆者がよく徘徊している立ち飲み屋「信州おさけ村」とは目と鼻の先。そこでひとり呑みをしているとよく植草店長が通るので挨拶して話をする間柄だったのだ。
「カフェテラスポンヌフ」店長に降臨したワードそれが「シャウリタン」
「カフェテラスポンヌフ」は昭和の時代を彷彿させる店内がまた魅力的。さっそく、今回の受賞の感想を聞くと、「まさかこんな素敵な金賞をもらえるなんて夢にも思わなかった」とか。
「シャウリタン」誕生のいきさつを聞いてみたのだがこれがまたびっくり。コロナ禍で売り上げが減少していた時、起死回生の新メニューの開発をひそかに考えていたとか。そしてある日、調理しているとどこからか「シャウリタン」という声が降臨してきたという。確かに素晴らしいネーミングだ。
「シャウエッセン」は昔からの大好物で、店の人気メニュー「ナポリタン」に塩・コショウで炒めた「シャウエッセン」をのせればいいということはすぐに理解できたという。つまり突然閃いたメニューだというのだ。それで店のベテランスタッフに試食してもらい「新メニューOK」のお墨付きがでたのは2023年の秋頃だった。
今は平日の午後1時半過ぎと金曜日の夜営業で提供可能だという。幸い、常連さんからの評判もよく、ひそかに人気メニューになっているのだとか。