今月9日にスタートしたフジテレビ系のドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』の第5話(2月6日放送予定)に中山忍が出演する。

2024年10月、「中国映画週間」の閉会式に出席した中山忍(52) ©時事通信社

姉の演じた役を引き継ぐ

 中山が演じるのは、主人公(香取慎吾)の義弟(志尊淳)が保育士として働く保育園の園長で、当初は彼女の姉である中山美穂が起用され、すでに第1話にも登場している。だが、美穂が昨年12月に急逝したため、妹の中山がその役柄を引き継ぐ形で、役名も設定も新たに演じることになった。ドラマの公式サイトによれば、今回の出演は中山自身の強い希望によるものだという。彼女は同サイトに寄せたコメントで次のように説明している。

香取慎吾主演の『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(ドラマ公式Xより)

《姉の不在の存在感の大きさに、現実のこととはとても思えず、ポカンとしてしまう日々を過ごしておりました。ふと、姉が撮影中だったドラマはどうなったんだろう…と、思いを馳せたとき、別れ際にはいつも“あとは忍、よろしくね”と軽やかに去っていった姉の笑顔が心に広がり、シンと冷えた心の奥に沸々と熱いものが湧き上がってくるのを感じました。/“演じたい”と口にすべきか悩みましたが、最後くらい素直にならなくては後悔すると思い直し、ご相談させていただきました。姉の演じた役を引き継ぐ形で作品に携わることができますことをとても嬉しく思っております。(後略)》

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デビュー当初はいつも“中山美穂の妹”

 きょう1月18日に52歳の誕生日を迎えた中山は、高校1年生だった1988年の夏、ドラマ『オトコだろッ!』に出演し、芸能界にデビューした。3歳上の姉の美穂はこのときすでに押しも押されもしないスターであり、ドラマや映画で活躍するとともに歌手としてもヒットを飛ばしていた。

2024年12月に急逝した中山美穂さん(享年54) ©時事通信社

 そもそも中山がデビューするきっかけも姉がらみであった。それは中学時代、姉が初めて海外へ仕事に行くので家族で成田まで見送りに行ったときのこと。彼女が空港の喫茶店でアイスを食べていると、姉のロケのディレクターとして来ていた映画監督でドラマ演出家の吉田啓一郎に声をかけられ、プロフィールについて色々と訊かれた。このあと、吉田から彼女の話が業界に回ったらしく、別の芸能関係者から母を通じてドラマ出演の打診があった。そのときは断ったものの、高校入学を機にやってみようかなと思い立ったという。