韓国の6人組ガールズグループ・IVEが、4月12日の愛知公演を皮切りに、日本4都市をまわるアリーナツアーを行うことを発表した。韓国では“小統領(小学生たちの大統領)”と呼ばれるほどの高い支持を得ているIVEだが、グループの人気を語るうえで欠かせない存在がいる。唯一の日本人メンバーであるレイだ。

2024年10月、スワロフスキーのイベントに出席したIVEのレイ ©Sipa USA/時事通信フォト

 本名は直井怜(なおい・れい)。2月3日には21歳の誕生日を迎える。愛知県名古屋市出身で、2019年に15歳でオーディションに合格後、韓国に渡った。現地でソウル公演芸術高等学校実用音楽科を卒業。2021年12月にIVEとしてデビューを果たした。

 そんな彼女は韓国でどのように評価されているのか。

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韓国で異彩を放つIVE・レイ

 ソウル在住のエンタメメディア関係者(40代男性・韓国人)はこう言う。

「韓国で“レイ”といえば、まずKIA自動車の車種が有名ですが、今やIVEのレイを思い浮かべる人も増えています」

 彼女の存在は、「K-POPグループの日本人メンバーが韓国で有名になる方法の固定観念をぶっ壊した」とも言えるだろう。前出のエンタメメディア関係者が語る。

IVE公式Xより

「『人形のようなビジュアル』『天然キャラ』『どこか韓国人っぽい』ということで知られています。『小柄でキュート系』といった従来のK-POP日本人メンバーへのイメージとは少し違います」

 どの国の人か、という視点を超えて、彼女個人の特性が注目されている。確かに筆者が見ていても、彼女はK-POP界で異彩を放っているように感じる。オンリーワンとしての存在感が半端ないのだ。

圧倒的なビジュアルをもつ6人組グループ

「顔だけみると小さくてかわいい日本の女の子かと思ったら、意外と背が高い。IVEのメンバーはみんな高身長なので、レイは周囲と比べると小柄に見えたというだけなんですよね」(ソウル在住の30代男性)

2023稔、第32回ソウル歌謡大賞でのIVE。(左から)リズ、レイ、ウォニョン、ユジン、ガウル、イソ ©Sipa USA/時事通信社

 身長169センチ。決して低くはないが、IVEの平均身長は169.3センチ。6人のうち半数が170センチ越えという「超ビジュアル系グループ」なのだ。