〈あらすじ〉

 ニューヨークに妻子と暮らすデヴィッド(ジェシー・アイゼンバーグ)は、いとこのベンジー(キーラン・カルキン)と空港で久しぶりに再会する。そして亡くなった祖母の祖国ポーランドに到着した2人は、第2次世界大戦の史跡ツアーに参加することに。感受性豊かで自由奔放なベンジーは、良くも悪くもムードメーカーとしてツアー参加者を魅了する。デヴィッドはそんなベンジーを見て、抑え込んでいた自身の感情や、ベンジーが抱える苦しみに向き合い始める。

〈解説〉

『僕らの世界が交わるまで』に続く、ジェシー・アイゼンバーグの監督・脚本作。性格が正反対のいとこ2人が、家族のルーツを辿るロードムービー。キーラン・カルキンが第82回ゴールデングローブ賞映画部門助演男優賞受賞。90分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ※見てません。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆難しい主題を果敢に走り抜ける。風景に味があるし、機敏な台詞回しはスクリューボール・コメディだ。鮮やかな切れ味。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆短い作品で観光ツアーのように描かれているが、従兄弟のそれぞれの辛さが祖母に対する想いと錯綜し心に刺さる面白さ。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆歴史の痛みを辿る巡礼の旅を通して陰陽が複雑に反転する。無垢な刃を失わないまま成熟した子供の様な感性が脈打つ。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★完璧な演出。オーガニックでマーベラスなカルキンの演技力。歴史の暗黙と鬱とルーツと信頼。本当に痛みが心に響く傑作。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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