「ファストフードらしくなさ」こそがサブウェイの魅力

 さらにサブウェイでははじめて食べるポテト。

 いわゆる細長いポテトではなく、丸いタイプ。ジャガイモのホクホク感がある。マクドナルドのポテトとはまるきり違う。

ポテトというより、別の揚げ物料理かのよう(筆者撮影)

 ちなみに私が頼んだのはハーブソルト。ハーブの香りはきつすぎず、適度な塩味でポテトをつまむ指が止まらない。しっかりとしたジャガイモの味と、それを際立たせるハーブソルトのバランスがいい。

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 サンドイッチには野菜がたくさんだし、ポテトも素材の味が生きている。サブウェイはファストフードに分類されると思うが、いわゆる一般的なファストフードのイメージとはだいぶ異なるタイプだと、改めて思った。

 それは、ここ最近の店舗の改装でも顕著な流れだろう。

 単に安く商品を食べられる場所ではなくて、店舗も綺麗にして「空間」としての良さも演出する。均質なイメージのあるファストフードとは一線を画している。

池袋の別店舗。店内はデザインが施されており、オシャレな感じ(筆者撮影)

 ところで、ワタミがサブウェイを買収したのも、この「ファストフードらしくないところ」にあるらしい。ワタミの渡邉美樹会長は会見で、テイクアウトやデリバリーにも対応できるファストフード業界でマクドナルドに対抗できるのはサンドイッチのサブウェイしかない、と言う。ファストフードでありつつも健康志向のメニューが、現代にマッチしているというわけだ。 

 店舗を訪れて感じたのは、ワタミによる大きな変更はまだ見られないが、ここ数年のリニューアルにより、これまでサブウェイの弱点といわれていたところが改善されている、ということ。セルフレジの導入はその一つだろう。導入店舗が多いわけではないが、これが増えていけば、確かに人々にも受け入れられやすくなるはずだ。