Q 「新書大賞2025」にも! 池上さんは“働いていると本が読めなくなる”経験をしたことがありますか?

「新書大賞2025」に『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆/集英社新書)が選ばれました。「学生時代より読書量が減ってしまったなぁ」という自分にとって、すごく共感できるタイトルで、思わず手に取りました。

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆/集英社)

 池上さんは読書好きで、かつ、ものすごい量の本を読まれるイメージがありますが、“働いていて本が読めなくなった”ことはありますか? もしあれば、どのようにして読書習慣を維持されているのでしょうか。(20代・女性・会社員)

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A なかなか本が読めなくなるのは、その通りですが……

 うまい書名をつけたものですね。著者の三宅さんのアイデアだそうです。社会人になると、なかなか本が読めなくなるのは、その通りですが。NHKに入り、松江や呉で勤務していたときは、休日にひたすら本を読んでいました。

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 社会部に転勤し、警視庁担当記者になってからは、捜査員が帰宅するのを待ち構える「夜回り」に明け暮れましたが、捜査員が帰ってくるまで、ファミレスで読書したり、住宅街の街灯の下で本を開いたりしていました。

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 いまは名古屋の2つの大学でも教えていますので、新幹線の中が読書タイムです。また毎月、東京科学大学(旧・東京工業大学)の学生や卒業生と読書会を開いています。読書会のために読書をせざるをえない状況に自分を追い込んでいるのです。

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