バスケでは悔し涙を流す一面も

「監督からの信頼も厚く、皆から“マナ”と呼ばれていました。うちの高校は競争が激しく、練習中に選手同士で言い争いをすることがよくあるんです。でも、マナからキツい言葉を聞いたことは一度もない。いつもチームメイトを励ます言葉をかけていました」

 その後、真美子さんは推薦で早稲田大学スポーツ科学部に入学。ユニバーシアード日本代表に選ばれ銀メダルも獲得している。

「代表の強化合宿があったりして毎日忙しそうでしたが、男子からも人気があり、充実した学生生活を送っているように見えた」(同前)

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 誰からも好かれていた真美子さんには“泣き虫”な一面もあった。

 

「監督から叱られる度にコートの上で悔し涙を流していたし、映画やドラマを見ても、すぐにボロボロと泣いちゃうんです」(同前)

 大学卒業後に入団したバスケチーム・富士通レッドウェーブの関係者も言う。

「もともと彼女はゴール付近でボールをもらい、相手選手とぶつかり合ってシュートを狙うポストプレーが得意なんです。でも、うちのチームでは遠くからスリーポイントシュートをしっかり決める技術も求められる。入団当初は、そうしたプレーがうまく出来ず、ああ見えて負けず嫌いの彼女は試合中によく泣いていました」

 だが、そんな泣き顔もときにチームを和ませていた。

 富士通関係者が続ける。

「泣き顔を見たチームメイトが『また泣いてる〜』って感じで、イジりながら大笑いするんです。そうすると彼女もつられて笑っちゃう。それがまた可愛くて」