10代の妊娠だけど「リスクを感じることは特になかった」

――妊娠中に何かトラブルはありましたか。

ふうか 10代の妊娠だといろいろとリスクがあると聞いていたんですけど、特になくて。逆子だったくらいですね。子どもも順調に育っていました。

――10代の妊娠だと、病院で先生から子ども扱いをされてしまうという話も聞きますが、ふうかさんの場合はいかがでしたか。

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ふうか 私は病院までは母か姉に付き添ってもらっていたんですけど、診察室には1人で入っていたんですよ。だからそういうのはなかったです。見た目が大人っぽいのか、待合室でもジロジロ見られたりとかもなくて。

長男を妊娠した時のふうかさん

――学校は臨月まで通ったんですか。

ふうか 通いました。通信制なので学校に行くのが月に1回くらいなんですよ。先生も気にかけてくれて、テストの日にちを調整してくれたり。

――周りの高校生を羨ましく思ったりはしなかったですか。

ふうか 放課後に遊んでる子とか、高校生活を謳歌している子たちを見ると少しは羨ましいと思いましたけど、自分の方が幸せだって思っていました。

「すぐに来てください」と言われても、陣痛で全く動けず

――初めての出産はどうでしたか。

ふうか 朝方5時くらいにお腹が痛くて起きたんです。予定日の3日前だったので前駆陣痛なのかなって思って耐えていて。

 でも、どんどん痛みが強くなってきて、朝10時くらいには「これは陣痛かもしれない」って思って、急いでお風呂に入りました。出産すると何日間かお風呂に入れないと聞いていたので、入っとかなきゃって。

 痛みに耐えながら相手に体洗ってもらったりして、ドライヤーもして準備していたら、お腹の痛みで動けなくなってしまって。

――病院には電話を?

ふうか しました。「すぐに来てください」と言われたんですけど、全く動けなくて。しかも住んでいた家は4階だったんですけど、エレベーターがなかったんです。この状態で下まで階段を降りるのは無理だなと思ったんですけど、痛みの弱い時に急いでおりて、病院に直行しました。

 病院の駐車場に着いた時には痛みで立てなくなっていたので、車椅子を持ってきてもらって、そのまま分娩室に行って。その時点で子宮口は全開だったんですよ。病院に着いてから15分くらいで生まれました。

 

――病院に着いた時に子宮口が全開ということは、相当痛みを我慢していたわけですね。

ふうか そうみたいですね。初めてなので、陣痛なのかわからなくて。痛いけど、陣痛はもっと痛いはずだって思っていて。

 結構痛みに強い方だったんですよね。だから痛かったけど、思っていたほどではなかったかなって。それよりも会陰切開を縫う時の方が痛かったです。