ロングヘアーを45センチもカット

 髪をバッサリ切るのは芸能人にはちょっとした事件だが、早見は髪が伸びるのが早い上、「役作りで髪切るのってなんか響きいいな」と思っており、トレードマークだったロングヘアーを45センチ切って撮影にのぞんだ。

早見がロングヘアーをバッサリ45cm切って撮影に臨んだ映画『百瀬、こっちを向いて。』(2014年)

『百瀬、こっちを向いて。』が公開されるのと前後して俳優の仕事が増えていく。2014年度後期のNHKの連続テレビ小説『マッサン』では玉山鉄二演じる主人公の妹役に抜擢された。ちょうど撮影時期が重なったフジテレビのドラマ『すべてがFになる』では、人類のなかでもっとも神に近いとされる天才プログラマーという難しい役を演じている。

 翌2015年には『ラーメン大好き小泉さん』(フジテレビ)でドラマ初主演を果たし、2016年にはさらに『夢の劇‐ドリーム・プレイ‐』で舞台でも初主演を務める。この間、笑福亭鶴瓶司会のトーク番組『A-studio』(TBS)でアシスタントも務め、以前からやっていたモデルの仕事も含めて活動の幅は順調に広がっていった。

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23歳で一般男性と結婚

 私生活では2018年に一般男性と結婚した。ももクロを脱退したときや大学進学をやめたときと同様、結婚とその後の妊娠も、事前に事務所には相談せず、自分のタイミングで「こうしたいです」と伝えたという(「CHANTO WEB」2022年3月22日配信)。

 そんな早見も、結婚する前後ぐらいから、人に対して甘えることを知ったと語る(「CHANTO WEB」2022年3月24日配信)。きっかけは、19歳で一人暮らしを始めた頃、家の近くに友達の知り合いが飲食店をオープンしたので誘われて行ってみると、身内感覚で集まれる雰囲気に居心地のよさを覚え、以後、通うようになったことだ。結婚相手と出会ったのもその店だった。

早見あかりのインスタグラムより

 それまで、子供のころから長らく母と妹の3人で暮らしてきたため、自分が家族を引っ張らなくてはという思いが強く、大人に「しっかりしてるね」と言われることも多かったという。ももクロ時代にほかのメンバーから頼られたのも、そうした生い立ちゆえだろう。

 しかし、店で知り合った人のなかでは早見は最年少で、みんなからかわいがられるうち、肩の力が抜け、人に甘えられるようになっていったという。そのあたりから、性格も丸くなり、誰に対しても優しく接することができるようになったとか。