大作映画への出演が転機に
2022年5月公開の映画『シン・ウルトラマン』は、撮影自体は公開の2年半前に行われた。同作への出演は早見にとって仕事だけでなく、私生活でも大きなターニングポイントとなる。公開に際してのインタビューで、《当時はまさか自分がお母さんになるとは想像もしていませんでした。この作品の撮影現場で、お子さんのいる方たちから子育てについてポジティブな話を聞くうちに、“子ども欲しいかも”と思うようになったんです》と語っているとおり、この撮影後の2020年に第一子を出産した(「LEE」ウェブ版、2022年5月13日配信)。
出産後しばらく休業したのち、2021年11月、藤本有紀作、松尾スズキ演出による舞台『パ・ラパパンパン』で復帰した。「あなたは絶対にステージに立っていたほうがいい」と当時の義母の後押しもあり、出演を決めたという(「CHANTO WEB」2022年3月17日配信)。なお、藤本と松尾とはNHKの時代劇『ちかえもん』(2016年)でですでに一緒に仕事をしていた(このとき松尾は俳優として主演を務めた)。
舞台にはこのあと、2022年には『血の婚礼』に出演している。当時のインタビューでは、同作が愛を一つのテーマとしていたことにちなんで、自分の子供への思いを語っていた(「kukka」2022年6月17日配信)。それによれば、子供は1歳にして、ドアをきちんと閉めたり、ゴミをきちんとゴミ箱へ入れるのが好きだったりとかなり几帳面らしい。早見が「このゴミを捨ててきてくれる?」と子供にお願いすると「うん」とうなずいて捨ててくれるくらいしっかりしているというから、おそらく彼女の性格を受け継いだのだろう。
結婚生活は6年でピリオド…公言していた“30代での目標”
他方で結婚生活は昨年、6年にしてピリオドが打たれた。早見はそのことを自身のインスタグラムで報告した。ただ、そこでは相手への感謝を伝えるとともに、「これからもかけがえのないパートナーであることには変わりません」とコメントしている。ひょっとするとこのとき、彼女のなかには前に進むため心に期するものがあったのではないか。そんな邪推をしてしまうのは、彼女がかねてより30代の目標として「自分が欲しいものを自分で作れる社長」になりたいと公言していたからである。
ももクロ時代の仲間で、いまでは同じく俳優としても活躍する百田夏菜子は数年前、早見について「あかりんの人生には無駄がない」と評したという。それはようするに、これまでの彼女はいつも最短距離で夢をかなえてきたということだろう。いよいよ30代を迎えた早見は、これから芸能活動を続けながら、どんなふうに次なる夢を実現するのだろうか。
